Nom Banvuchock
Nom Banvuchock(ノム・バンチョック)は、カンボジアの発酵麺である。 原料の粳米は、割れ米や古米などの米を用いて製造される。 米を浸漬放置後、磨砕し「しとぎ」をつくる。 布袋に入れて重石をして水切りを行い、「しとぎ塊」とする。 「しとぎ塊」の周りを糊化させ、混捏後湯の中に押し出し麺をつくる。(ノンバンチョック) 米の浸漬と「しとぎ塊」の段階で微生物が関与していると考えられる。
- 調査期日:2004年8月8日
- 調査場所:カンダール州クルオッ村 Kandal
- サンプル番号:04-CAM-005
- 米を洗い、1晩から2日程度、甕に貯めた水の中に浸漬する。
- 水で数回洗浄する。
- 塩を添加し、石臼で水挽きする。
- 水挽き後、布袋の中に入れ、重石をし「しとぎの塊」とする。
- 袋ごと吊るして3時間から1晩さらに水切りする。
- 塊のまま鍋の中に入れ、30分から1時間ゆでる。
「しとぎ塊」の周りのみ糊化。
- しとぎ塊を混捏後、押し出し機を用いて沸騰温湯中に押し出し、麺を形成する。
- 押し出している様子。
- 茹でた麺をざるに麺を取り出し、冷水で洗う。
- バナナの皮を敷いたカゴに並べる。
- 使用水をきれいにするために加えるもの。
- 米麺工場の様子。