Approved list of Bacterial Nomenclatureに基づいた
カスタム辞書の作成 2021/04/01

論文を作成の際、微生物(原核微生物)の学名表記を度々間違えます。
Microsoftのオフィススイート(Word, Excel, PowerPoint)のスペルチェック機能は、デフォルトでは学名には対応していません。
そこで、学名に対応したカスタム辞書を作って、スペルチェックをしてみてはどうでしょう。

手順

1. DSMZのBacterial Nomenclature Up-to-Dateから最新のApproved listを入手する。ここでは、Zipファイル(Complete list)を解凍してExcelファイルを使います。
2. 取得したExcelファイルを、フィルター、並び替え、重複データの除去の機能などを使って、属、種、亜種名を重複しないよう抽出する。
3. Excelのオプション→文章校正→ユーザー辞書(“メイン辞書のみ使用する”のチェックボックスOFF)→新規作成 の順にクリックする。
4. 適当なファイル名を付けて(eg. Nomenclature.dic、Unicodeで)保存する。 後でこのファイルに先程並び換えたものを貼り付けます。
 その場所を控えるために、アドレスバーを右クリックしてアドレスをコピーします(Vistaと7で有効)。
 Vistaと7の場合:
 C:\Users\XXX(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft\UProof
5. テキストエディタでNomenclature.dicを開いて、Excelで作成した属、種、亜種名(上位の階級を含んでも構わない)をペーストします。
6. Excelを終了する。
以上

上記手順は無効です。

ここに2021年1月のLPSNのValidly published prokaryotic names (2021年1月17日アクセス)をもとに作成した、辞書ファイルを保存しました。Validly published nameをもつ綱以下の分類単位の名称に対応しました(門は除いています)。
Microsoft IME(学習と辞書>ユーザー辞書ツールを開く>ツール>テキストファイルからの登録)で使用可能です。
よければ、自己責任のもとご利用ください。

この状態で、Word(ExcelやPowerPoint)で作ったファイルを開いて、スペルチェック(F7キー押下)を行ってみます。
そうすると、学名にミスがある場合、赤線がひかれているはずです。

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