2012/06/04
平成24年5月21,28日の2日間にわたり、岐阜県立岐山高等学校理数科の2年生80名を対象に出前講義を実施しました。
連合農学研究科博士課程2年の吉崎友紀さんは、「ツシマヤマネコを守ろう!〜日本の絶滅危惧種の繁殖研究〜」と題した講義の前半で、生息数が減少し絶滅危惧種に指定されているツシマヤマネコの現状と保全の必要性や方法について紹介したのち、保全への応用を目指し行っている繁殖生理に関する研究について、実際のデータを交えながら説明しました。後半では、人との出会いによって視野が広がった経験を紹介し、最後に、「好きなことを見つけよう。視野を広く持って。」とメッセージを送りました。
医学部産婦人科の鈴木紀子さんは、「がんの新しい治療法を探る!〜お母さん研究者の歩み〜」と題し、前半では、がんの発病メカニズムや治療法、副作用の少ない抗がん剤の開発に取り組む背景、新規化合物のがんに対する限定的な効果を検証するための実験方法などを紹介しました。後半では、研究と家庭の両立に悩みながら自分に合ったバランスを模索してきた経験を話し、「10人いたら10通りの人生。自分の心の声を大切にしながら、自分の道を作っていって。」と伝えました。
講義を行った女子大学院生からは、「聞く側の立場にたって内容を考えることができた。」「もう少し相手にもリラックスして聞いてもらえるような話し方や表現方法なども身に付ける必要があると思った」などの感想が寄せられ、相手に合わせたプレゼンテーションを学ぶ機会となったようです。