2011/10/31
平成23年10月26日(水)に女性研究者ロールモデル講演会(理系編)―岐阜大出身の先輩に学ぶ―を開催しました。
これは、一般に、女性研究者が少ない原因の一つに先輩となるロールモデルが少ないことがあげられることから、ロールモデルを提示するために、本大学出身で学内外の様々な分野で活躍する女性研究者を招き開催したものです。
今回は、連合獣医学研究科出身で北海道総合研究機構 環境・地質研究本部環境科学センターで研究職員として勤務されている近藤麻実氏(鈴木正嗣先生からのご推薦)、連合創薬医療情報研究科出身で名古屋国際特許業務法人に勤務されている長岡久美氏(北出幸夫先生からのご推薦)、工学部出身で東邦大学理学部で講師として勤務されている加知千裕氏(海老原昌弘先生からのご推薦)の3名をお招きし、これまでのキャリアパスや大学院で学んだことが現在の職場でどのように生かされているかなどをお話しいただきました。
近藤氏は、これまでのご自身のキャリアパスをとても運が良かったとする一方で、それだけではなく、「出会う、そして見て、聞いて、考える」「トライする」ことの大切さ、また、すべての条件を満たす選択がないことは必然であり、自分は何が一番大切なのかを考え選ぶことが必要だと話されました。
長岡氏は、大学院時代の早い段階から特許に興味を持ち、資格取得のために学内外のセミナーを受講したり、多方面から情報を収集したりと自らアクションを起こした経験を話され、早めに動くことの意義を述べていました。
加知氏は、一旦、結婚を機に研究から遠ざかったものの、「やっぱり研究者になりたい」と強く意識し、周りのサポートを受けながら子育てと研究を進めてきた経緯を話され、最後に、「自分自身で、自分に合った生き方を見つけて」と伝えました。
参加者からは、「将来のイメージができた」との声が寄せられ、自身のキャリアを考える有意義な機会となったようです。