弧発性のアルツハイマー病 (AD) やパーキンソン病 (PD) はニューロンが加齢と共に変性脱落することにより発症します。AD では大脳前頭前野や海馬におけるアミロイド ?(A?)の蓄積により、PDでは黒質ドーパミン神経に特異的な毒素により、神経変性が亢進します。これらの疾患の予防や治療開発を目的として、ADに関しては、A? 分解酵素であるneprilysinの高感度な活性微量測定法を開発し、その酵素活性を上昇させる体内因子や薬物の探索を、一方、PDに関しては、ドーパミン神経に対し保護作用を示すグリア細胞株由来神経栄養因子の小胞体ストレス下における作用機序について、研究を進めています。
RI実験分野のこれからの展望としては、生命科学系トレーサー実験施設としての提供のほか、SPring-8等学外加速器施設利用者の教育・被ばく管理のケア、環境放射線計測も含めた教育研究活動を進めていきたいと考えています。
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