岐阜大学は中部地区における中規模総合大学として、従来から優れた研究・教育成果をあげてきました。人文科学、自然科学の両方強いのが持ち味ですが、後者については環境工学、生命科学領域を特筆できます。学内に工学部、応用生物科学部・獣医学研究科、医学部を有し、また敷地内には岐阜市立岐阜薬科大学が移転してきました。さらに岐阜県立家畜衛生研究所も移転の準備を進めております。キャンパスが岐阜県における生命科学の総合研究センターとなるわけです。
ところで生命科学の研究には多大な研究資金と高度最新研究機器が必要です。「それらの大きさ、豊富さが研究業績を左右する」という言い方は間違いではありません。個々の部局がそれぞれ整備するのでなく、大学全体として充実させるという取り組みが正解と考えます。私ども岐阜大学の答えが生命科学総合研究支援センターです。
この生命科学総合研究支援センターは平成15年に生命科学総合実験センターとして設置され、平成17年、現在の名称に改称された組織です。ゲノム研究分野、嫌気性菌研究分野、動物実験分野、機器分析分野、RI管理室からなり、岐阜大学各部局における多くの先端的研究を支え、素晴らしい業績の基盤をなしてきました。本センターが一層拡充され、もって岐阜大学の生命科学研究がさらに発展し続けるよう、心より期待しています。
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