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電子スピン共鳴装置(ESR)
装置の概要 電子スピン共鳴(Electron Spin Resonance;ESR) 装置は,試料の形状(液体、気体、固体)に影響されることなく、非破壊で、選択的にフリ-ラジカルを測定できる唯一の手段である。ESRの測定対象は、不対電子(unpaired electron)であるため、不対電子を持つ物質はすべて測定可能である。鉄や銅などの金属イオンは、古くからそれらを含む錯体の構造解析が行われてきたが、これらの金属イオンを含むタンパク質も測定可能であり、酵素などの生体試料の構造機能解析に係る研究にも広く用いられるようになった。特に、これらの酵素の一部が生体内で作り出す活性酸素の研究も近年盛んに行われている。この分野で確立されたフリ-ラジカル測定の技術は、光触媒効果の評価、ソノケミストリー、ダイオキシン分解などの環境関連分野でも利用されるようになっている。また、忘れてはならないのが格子欠陥というタイプの不対電子で、半導体ウェハやガラスファイバーなどの性能に大きく寄与することから、半導体材料の開発にも応用されている。 |
日本電子 JES-FA100(柳戸地区)
設置場所:機器分析室7
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装置の概要 |
Bruker Biospin EMXmicro(医学地区)
設置場所:生命科学棟1階111室
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