フザリウム菌について
ゲノム(Genome)とはGeneとChromosomeの合成語で、生命の設計図とも呼ばれています。ゲノムには生命を理解するうえで非常に重要な情報が含まれています。本研究室では、食糧生産、食品、医療など幅広い分野で大きな問題を起こしているフザリウム(Fusarium)菌のゲノムを研究しています。
フザリウム菌とは三日月形の胞子(上写真では胞子内の核を青色に発光させています)の形成を特徴とする糸状菌で、主要な植物病原菌として、カビ毒素産生菌として、またヒトへの日和見感染菌として大きな問題となっています。
一方、有害なものばかりではなく、植物病害の予防や有用物質の生産に利用されるなど産業上で活躍しているものもあります。近年その重要性から様々なフザリウム菌についてゲノムの全塩基配列が決定されてきています。
主な研究対象
病原菌の簡易検出・同定法を含めて詳しくは「研究内容」をご覧ください
■ ムギ類赤かび病菌 Fusarium graminearum
■ イネばか苗病菌 Fusarium
fujikuroi
■ 土壌伝染性の各種作物病原菌 Fusarium solani, Fusarium oxysporum