古木グループ
お知らせ
本Gの研究指導を行っていた、古木辰也先生は、令和4年4月1日より中部大学の講師にご栄転され、新たに古木研究室を立ち上げられました。 (引き続き本学客員准教授として下記の研究内容について、指導を行っています。)
CFRP/チタン合金の同時加工に向けたcBN電着エンドミルの開発
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)の使用量が進むにつれて,CFRPとの結合部材として腐食しにくく,物理的特性が近いチタン合金の需要が増加している.しかし両者は加工特性が大きく異なるため,通常は個別に加工する必要があり,高コストになりやすい.
そこで本研究では加工能率向上に有効なエンドミル形状と精密加工に有利な研削砥石を組み合わせた新工具を開発している.本工具は,工具の自転方向によって切削仕事と研削仕事を切り替えることが可能であるため,工具交換や多種工具を必要としない.また従来工具と同条件での加工において,高品質なCFRP加工面を得られるといったメリットがある.
マイクロラジアスエンドミルを用いた三次元射出成形用金型の高精度・効能率加工
金属3Dプリント製チタン合金の機上磁気研磨法の開発
高速回転中マイクロ工具の輪郭形状・動的振れ量を評価する非接触式測定装置の開発
金属プリント材料の最適造形パラメータと機械加工特性の解明
切削力を活用した曲率連続マイクロ凹凸形状創成法の開発
薄肉アルミニウムの平面研削において研削熱が形状精度に与える影響の解明
CFRPの適用拡大が進む現在においても,航空宇宙産業では軽量なアルミニウム合金製部品は多く使用されている.さらに当該の表面性状や寸法精度の要求は厳しくなっていることから,研削加工による高精度加工が求められている.しかし,高展延性材料であるアルミニウムを研削加工した場合,研削熱によるワークの熱変形により,特に薄板形状の工作物は高い寸法精度を得ることが難しい.
そこで本研究では,砥石状態と研削特性(研削抵抗,工作物温度,寸法精度など)が熱変形に与える影響の評価と有限要素法(FEM)による工作物の熱変形シミュレーションといった実験および解析の両面から平面研削時の熱変形メカニズムを解明している.