研究室活動
日本機械学会2022年度年次大会
2022年9月11日(日)〜14日(水)の日程で富山大学(五福キャンパス)で開催された日本機械学会2022年度年次大会「シンギュラリティがもたらす機械工学の未来」に上坂研より上坂教授 およびM2内山、牧田、 M1足立、江崎、神田の6名が参加いたしました。
M1足立は、第28回卒業研究コンテスト(9/12 10:45-11:00)に「細穴内面成膜自動化のための開口部プラズマ噴出の画像認識」と題し発表させていただきました。 本研究ではプラズマが噴出しなくなった際に成膜条件の調整を行うために、条件変更による膜厚、膜質への影響、また画像認識の適切な教師データの与え方についてについて発表しました。 今回の発表を通して大勢の人に向けて自分の研究を伝えることの難しさを実感し、今後どのような点を改善すればより分かりやすく伝えることができるかなど発表技術のヒントを得られた良い機会となりました。 9/15に、「卒業研究コンテスト 優秀発表」に選出されたとの朗報がありました。1年間行ってきた研究が実を結び評価されたことを誇りに感じました。これまで支えてくださった皆様や、ご指導いただいた上坂先生に心から感謝いたします。
M1江崎は、ポスターセッション(9/14 10:00-11:30)で 「長尺円筒外面への走査型超高速DLC成膜のための マイクロ波導入部構造の改良 」と題し発表を行いました。はじめて学会発表でどのように準備し、何に気を付ければよいのか不安を感じる場面が多くありました。また、発表形態がポスターといった今まで経験したことのない媒体でポスターの中に必要十分な情報を的確に詰め、たった数分で事を伝えきることに難しさを感じました。また、現地で他の発表を聞き、まだまだ自分には伝えきる能力が不足していることが分かり、多くの学びや反省のあった学会発表であったと思いますが、無事やり切れたと感じました。今後の研究につなげられるようにしていきたいです。
M1神田は、ポスターセッション (9/12 10:00-11:30)で「細穴内面への均一なDLC成膜を目的とした異なる高密度プラズマ生成法の比較」と題し発表を行いました。今回初めて学会での発表のためのポスターを作成しましたが、載せる情報の取捨選択に苦労しました。ポスター発表に対する質問としては想定していたよりもプラズマ成膜の基礎の内容が多く、途中から方針を変え、研究背景や研究目的についてより丁寧に紹介をすることでプラズマ成膜に関わりのない人にも興味を示していただけました。膜質について答えることが難しかった質問もあったので、より膜質測定への理解を深めていきたいと思いました。
M2 内山は、ポスターセッション(9/14 10:00-11:30)で「シリカナノ粒子を担持したSi-DLC膜と窒化ケイ素球との水潤滑化しゅう動」と題し発表を行いました。 今回は、高価なセラミックスにおいて水中でおこる超低摩擦を安価な鋼材上に成膜したSi-DLCにシリカナノ粒子を担持させることにより発現させることを目的として、ball-on-disk摩擦試験におけるしゅう動特性についてまとめました。 初のポスター発表であったため緊張もありましたが、ディスカッションを通してこれまでとは異なる方向から意見をいただき、多くの知見を得ることができました。
M2牧田は、ポスターセッション(9/12 10:00-11:30)で「Si-DLC膜とPEEK材との付着・引き剝がし試験における高付着力要因の検討」と題し発表を行いました。 今回は、射出成型等における金型表面とスーパーエンプラとの間の剥離強度を、金型表面材料の効果により低減することを目的として、成形樹脂と金型間の剥離強度を低減するための金型表面へのDLC(Diamond-Like Carbon)成膜の有用性を検討し、まとめました。 現地開催の学会には初めての参加でしたが、特に緊張することなく、多くの方に発表を行い、この研究について理解してもらうことが出来ました。
記事:B4 伊藤