研究室活動
ISAAT2019
12/6から12/9の4日間,ISAAT2019 (The 22nd International Symposium on Advances in Abrasive Technology)が中国の深センで開催され,古木先生,M1山下が参加しました.
深センには巨大なビルやEVタクシーが多く存在しており,近代化が進んでいる都市であることを実感しました.
また,今回発表した研究がExcellent Paper Awardを受賞しました.
本学会では,他の方々の発表も聴講しました.
中国の大連理工大学のZongxing WangさんはTi-6Al-4Vにおける超音波振動援用側面切削加工の加工面のモデル化について発表されていました.
医療分野等で使用されているチタン合金は難削材であり,従来切削加工法では工具摩耗や加工面粗さが大きいため,これらの問題を解決する超音波振動援用切削加工などの新加工法が近年注目されています.
当研究はTi-6Al-4Vにおける超音波振動援用側面切削加工の加工条件の最適化を図るため,工具の軌跡に基づき加工面粗さの予測モデルを提案していました.
中国の北京理工大学のYue Maさんはチゼルエッジのシンニングを施したマイクロドリルの加工特性について研究していました.
工具先端部分のチゼルエッジのシンニングはスラスト力を低減させ,剛性の低いマイクロドリルに非常に効果的ですが,マイクロドリルのシンニングは高い技術が必要です.
当研究では6軸CNC研削盤を用いてチゼルエッジのシンニングを施したマイクロドリルを製造し,開発工具の有効性について話されていました.
誠にありがとうございました.
これからもさまざまな学会に参加し,専門に対する知見を深めるだけでなく,多くの研究者と交流したいと思います.
記事
山下