色々な周波数で振ってみよう
単純で扱いやすいシステム（線形システム）では，正弦波を入力すると，その応答として入力と同じ周波数を持った正弦波が得られる．
しかし，同じ振幅の正弦波を入力しても，得られる出力正弦波の振幅は周波数によって変化する．
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また出力される正弦波は入力の正弦波と必ずしも同相ではなく，いくらかの位相のずれが伴う．この位相のずれも入力の周波数によって変化する．
入力周波数と出力正弦波の振幅および位相のずれとの関係を表したものがボード線図である．上のグラフは周波数（角振動数）と振幅の変化の関係を，下のグラフは周波数（角振動数）と位相のずれの関係を表している．
一般に，目標値は変化がそれほど大きくなく，したがって，低周波数である．それに対して，外乱は周波数が高い．したがって，理想的な制御系では，目標値の周波数あたりでは振幅が変化せず，それより大きな周波数のところでは，振幅が小さくなるものである．