自動制御:制御を機械にさせよう

UFOキャッチャーの例では,人間がコントローラであった.しかし,制御理論ではコントロールを機械に自動的にさせようと考える.望ましい制御入力を作り出すコントローラの設計は,「自動制御(オートマティック・コントロール:automatic control)」として研究されている.

では,制御を機械に行わせるには,どのような装置が必要であろうか.UFOキャッチャーの例でもわかるように,ボタンを「押す」ような制御対象に動作を与える装置が必要である.これは「アクチュエータ」と呼ばれる.アクチュエータを駆動する前に,ぬいぐるみに対してクレーンの手先がどの位置にあるかを目で見て確かめる.このような被制御量の大きさを検出するものを「センサ」と呼ばれる.そして,センサからの入力により,ボタンを押す長さが決まる.この長さを計算する「演算装置(コントローラ)」も必要となる.

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