症状が出る前に早く見つけることが出来ると早く治療ができ、発症を抑えたり、発育への影響をへらすことができます。
新生児マススクリーニング検査と一緒に採血を行いますので、ごく少量の採血で検査ができ、赤ちゃんの負担はありません。
細菌やウイルスなどの感染症と戦う“免疫”に生まれ つきの異常があり、感染症を繰り返し、重症化してし まう病気です。代表的な病気としてTリンパ球がない 重症複合免疫不全症(SCID)と、Bリンパ球がないB 細胞欠損症があります。乳児期早期から感染症を繰 り返し、肺炎、中耳炎、敗血症などを引き起こします。
副腎や脳、脊髄に異常をおこす病気です。X連鎖の遺伝病で男性患者で重症になります。発症時期や症状は様々ですが、大脳に異常をきたすタイプでは幼児期から成人まで幅広い年齢で発症し、進行すると麻痺が進み、数年で寝たきりになります。発症時期の予測が難しい難病です。この検査では男性のみを対象にします。
細胞の中にある「ライソゾーム」は細胞の代謝をコントロールしている器官で不要な代謝物の分解を行なっています。この中にある「酵素」の中の一つがうまく働かないと脂質や糖質が細胞内にたまり様々な症状が出ます。「ライソゾーム病は約60種類知られていますが、この検査ではポンペ病、ファブリー病、ムコ多糖症I型、ムコ多糖症II型の4種類を調べます。生後できるだけ早い時期に病気を見つけて、治療を開始できると症状の進行を抑えることが期待できます。
成人には
脊髄の神経細胞に生まれつきの異常があることで筋肉が萎縮して進行性の筋力低下が起こり体幹や手足の筋力低下が進行します。出生直後から筋力低下を起こす重症型、1歳半くらいまでに発症する中間型、1歳半以降にゆっくり発症する軽症型に分けられます。
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