河川工学
川を計る~水と土砂の世界~
このような学問です
河川工学は、古くは治水と利水を目的とし、人の命や財産、農産業や飲水確保のための工学でしたが、近年は河川環境が影響を与える生物全般へ配慮する工学になっています。
社会での応用先はこのような分野です
川は地域によって特徴が異なるばかりでなく、どの河川にも固有の特徴があります。そのため、河川を正確に計測し特徴を評価することが重要になります。
このような講義内容です
本科目では、河川を設計する際に根拠となる水文量およびその計測方法、あるいは水文量から導かれる情報について学習します。さらに、河川の安全を左右する水深と流量のとの関係について数式を用いて解説します。
講義方法に特徴があります
理論の説明、簡単な計算演習を通じて、河川がどんな水文量に基づいてどのように計画・整備されているかを学びます。
所属 : 工学部社会基盤工学科 防災コース
講師 : 助教 大橋 慶介
流域規模での土砂流出量の研究や、中山間地から沖積平野における河川表流水と地下水の交換現象の数値解析によるモデル化に取り組んでいます。河川の計算には、地形情報の他に河床材料の粒度分布も必要になるときがあります。その計測の効率化を計るために画像処理法の開発に着手しました。斜め写真を鉛直写真と同等の精度で粒度分析する光学的ひずみ補正式の提案や、画像による計測値を初期値として流砂の移動の再現計算も行いました。