やらないといけない作業
1.4.1. Texlive のインストール¶
Texlive はTexのディストリビューションの一つで最も普及しているパッケージである。 linuxでは texlive-science という自然科学用に必要な追加パッケージも含んだ ディストリビューションがあるが、windowsではコアの texlive をインストールした後に 手動で追加パッケージを入れてやる必要がある。
1.4.1.1. ダウンロード¶
インストーラー install-tl-windows.exe をダウンロードする。
ダウンロードが完了したら、インストーラーを実行する。
1.4.1.2. インストールのカスタマイズ¶
デフォルトのインストールでは必要なコレクションが欠けているのでインストールのカスタマイズを行う。
高度な設定画面に切り替わる。
1.4.1.2.1. スキームの設定¶
フルインストールせずに必要最小限の basicスキーム
でインストールする。
高度な設定画面に戻る。
1.4.1.2.2. 追加コレクションのカスタマイズ¶
必要な追加コレクションを設定する。
画面が追加コレクションの選択画面に切り替わり以下の各項目のチェックを入れる OK をクリックすると高度な設定画面に戻る。
- 言語タブ
日本語
英語・米語
- ほかのコレクションタブ
Latex基本パッケージ
Latex推奨パッケージ
Tex外部プログラム
出版スタイルや学位論文
Windows専用プログラム
必要プログラムとファイル
推奨フォント
数学、自然科学、計算科学パッケージ
画像およびフォントのユーティリティ
画像と図表
追加コレクションの数が 12個
になっているはず。
1.4.1.2.3. インストールの実行¶
インストールを開始する。
インストールには約40分かかる。
1.4.1.3. さらなる追加パッケージのインストール¶
上の追加パッケージのインストールでも抜けているものがあるので手動でインストールする。
デスクトップに戻り、スタート画面を確認する。 Tex Live 2024 がインストールされている。TLShell TeX Live Manager を起動する。
新規で開くため、depositoryのロードに時間がかかる場合がある。
- パッケージリスト
から以下のものをインストールする。
- 状態
すべて
- 詳細
すべて
- 検索
名称でソート
の状態で検索するとよい。 検索のフレームにインストールしたいパッケージ名を入力したら下に検索結果 が出て、インストールするパッケージにチェックをしてインストールする。
funcychap
wrapfig
capt-of
framed
upquote
needspace
tabulary
varwidth
titlesec
simplekv
latexmk
latexmk.windows
注釈
もともとインストールされているものもある。
インストールが終わったら 終了 をクリックし、インストール完了。
1.4.2. Visual Studio Code のインストール¶
Visual Studio Code とはMicrosoftが提供するコードエディター
sphinx の rst
ファイルを編集するのに使用する。
1.4.2.1. インストール¶
https://code.visualstudio.com/download からwindows版のインストーラーをダウンロードする。
インストーラーを実行するとセットアップ画面に移動する。
画面が切り替わったら以下の項目にチェックを入れる。
デスクトップ上にアイコンを作成する
サポートされているファイルの種類をエディターとして、Codeを登録する
PATHへの追加(再起動後に使用可能)
インストールが開始される。インストール完了後、デスクトップに表示されたアイコンをクリックすると Visual Studio Code が開ける。
1.4.2.2. Visual Studio Code の環境設定¶
Visual Studio Code は様々な拡張機能がフリーで手に入れることができる。 ここでは、 python や sphinx に特化した拡張機能を入れる。
画面左のテトリスのようなアイコンをクリックする。
以下の項目を検索しインストールする。
Japanese Language Pack for Visual Studio Code
Pylance
Python
reStructuredText Syntax highlighting
Python Debugger
1.4.3. anaconda のインストール¶
1.4.3.1. インストールの前準備¶
1.4.3.1.1. アカウント名を半角英数字にする¶
anaconda のインストールの際、アカウント名が全角だとエラーが表示される。 そのため新規でアカウントを作成するか、アカウント名を変更する必要がある。
変更方法を以下に記載する。
画面が切り替わる。
をクリックwebページに切り替わる。
画面が切り替わる。
自分の名前が変更される。
一度画面を閉じ、再起動をかける。
再起動をかけると、画面右下のアカウント名が半角になる。
1.4.3.2. インストール¶
インストールは python japanのwebページ <https://www,python.jp> python環境構築ガイド を参考にする。
1.4.3.2.1. インストーラーのダウンロード¶
以下の anaconda のwindows版のインストーラーをダウンロードする
Anaconda3-2024.02-1-Windows-x86_64.exe
注釈
最新版がある場合は最新版の方が良い。
ダウンロードが完了したら、windows版のanacondaのインストーラーを実行する。
1.4.3.2.2. インストーラーの実行¶
最初に、 anaconda のインストールのセットアップ画面が表示される。
インストール先のdirectoryは C:Usersアカウント名anaconda3
というように
自分のアカウント先が参照されているはずである。インストール先を変えたければここで変える
anaconda の設定。以下の項目にチェックを入れる。
Create start menu shortcuts(supported packages only).
Register Anaconda3 as my default Python 3.11
注釈
1番目のチェックを忘れると、インストール完了後スタートメニューにanacondaが表示されない。
インストールが開始される。 Completed
と表示されたら完了。
Webページが開く。このページは閉じてもかまわない。
ホーム画面から、スタート画面を開くとメニューに Anaconda3 が表示されインストールされているのがわかる。
1.4.3.3. conda の初期化¶
anaconda がterminalで使用できるように conda の初期化を行う。
スタート画面から
でterminal開くターミナルが開く。
conda init
を入力して Enter
(base)~
が再び出てきたら、初期化完了。
ヒント
Spyder (python programming 用)の最初の起動
sphinx とは関係ないが、python programming開発用のIDE、 spyder の使い方を示す。
スタート画面に戻り、
を選択。バージョンアップや使い方ツアーを進められるが拒否して OK 。
1.4.4. Sphinx のインストール¶
anaconda 上に sphinx をインストールする。 Windowsのスタート画面から Anaconda Powershell Prompt を開く。
anaconda 上にプログラムをインストールする際には必ず anaconda を最新の状態にしておかなくてはならない。 Powershellで以下のコードを入力する。
conda update -n base conda
conda update --all
次に、Powershellで
conda install sphinx
を入力して sphinx をインストールする。 Windowsのスタート画面のメニューには sphinx は表示されない。
1.4.5. Graphviz のインストール¶
Graphviz は人や物のネットワーク、フローチャート、系統樹などに適したグラフ描画ツールです。 直接、windows上にインストールすることもできますが、ここでは anaconda 上にプログラムをインストールする やり方を紹介します。
1.4.5.1. インストール¶
スタート画面から
を開く。Powershellでインストールのために以下のコードを入力する。
conda install python-graphviz
proceed ([y]/n)?
ときかれるので、 y
と入力して Enter