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徳山ダム


以前、徳山ダムについて、徳山村にはぐくまれた民俗や補償交渉について、ホームページで取り上げました。その時、事務員は一度も徳山ダムというものを見たことがなく、ただ書物の文面だけを頼りに、徳山ダムに到る経緯を理解したのですが、一度自分の眼で現地を見てみたいと思っておりました。そして過日天気にも恵まれた一日、初めて徳山ダムに行くことができました。

初めて見た徳山ダムは、国内有数の規模を誇るダムだけのことはあり、威容ある堤体を見せてくれました。御母衣ダムは何度か見たことがあるのですが、そのときは、ロックフィル式ダムということで、堤体の側面が、何か岩がゴツゴツとした感じがしていたのですが(これは勿論事務員の記憶でのことです)徳山ダムは同じロックフィルといっていも岩が積んであるのは分かるのですが、大変緻密に細かく積んであるように見えました。けれど、堤頂からみると、大きな岩と岩の間に小さ目な岩を組んでという作り方で、それは御母衣ダムもそうなのでしょうけれど、きっと高さによって、それがわかりにくくなっていたのでしょう。

さて堤頂に出てみると、その下にある横山ダムのダム湖の水があまり湛水されていなかったのとは異なり、ほぼ満水の状態で、広く深く奥へと広がる巨大なダム湖が姿を現しました。遠くに県境の冠山の頂きが見えました。ダム湖を取り巻くように、付け替え道路が取り付けられ、ダムに沈んだ八つの地区にちなんだ八徳橋を抜けていくと、冠山への登山道にたどり着くということでした。夫々の場所には、当時そこの湖面の下にあった地区を望むことのできる場所が設けてあります。

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