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石垣島



 「南ぬ島 石垣空港」が昨年(2013)開港してから1年が経ち、LLCの路線も出来て、観光客の数は、過去最高を記録したようです。
 特に昨年の夏は単月で過去最高の観光客の来島で、観光業に携わる人は目の回る忙しさだったとお聞きしました。
 今回は、天候にも恵まれ、石垣島の手つかずの自然・夜の星・ホタルといったものを見て来ました。
 特に日が沈んで暫らくして出て来るホタルは、林道の中に点在しながら点滅するのもそうですが、私にはそれと共に森から聞こえてくる鳥やカエルの鳴き声がとても感動的なものでした。 街には人が賑わっていましたが、少しそこを離れれば、亜熱帯の自然が広がっていました。
初めの頃は、観光名所や史跡等スポットを回っていましたが、ここ2回は、そういう場所ではなく、何もない場所で、風や空気を感じることで満足しています。
「八重山病」という言葉がありますが、八重山が好きで何度も行く人間のことを称してそう言います。私も多分その類だと思うのですが、そういった人間には、この島の自然や伝統や文化が一番大きな財産だと思うのです。
 石垣市の「第4次総合計画 前期基本計画」をみると、やはり市の財産としての自然景観・伝統文化といったものの保全に触れており、増加する観光客に対処する一方で、むやみなリゾート施設の建設は、その経過をきちんと検証して、やたらと乱立させないようにと書かれています。ぜひそうあってほしいものだと思います。
 ただ実際海岸の景観の保全といっても、周囲は140km程あるので、時期もあるのでしょうけれど、漂着物が多く海岸の景観を著しく損なっていても手がまわらない現状の様に思えました。
 これは何とかならないものなのかと考えます。陸続きで人口も多ければイベントとしての海岸清掃も大規模にできるのかもしれません。現在はいくつかの団体があちこちで地元の方を中心にして清掃活動を行ってみえるようですが、ある程度の頻度で海岸清掃のイベントなどを催行すれば観光客も又参加できるのではないだろうかと思いました。そういったものがあれば私は参加してみたいと思います。
 まだまだ変わって行く島なのだろうと思います。八重山博物館の建て替えの話も出ていて個人的にはその完成を楽しみにしています。ただステレオタイプな島にはなってほしくないと思います。そんな思いで私は今年も少額ですが「ふるさと納税」をしてきました。


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