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古墳頂上からの眺め 古墳復元部分

西河渡在住の 浅井和彦さんが取り組んでおられた「河渡宿のジオラマ」がこのほど完成しました。
浅井さんは、昭和40年代に岐阜大学の工学部を卒業された後、仕事の関係で横浜に住んでみえましたが、退職を機に岐阜に戻られて、このジオラマ作成に取り組まれました。
「河渡宿」というのは、中山道の長良川を渡る渡船場のあった宿ですが、昔の長良川は洪水のあるたびに川筋の変わる暴れ川で、渡船場はそのたびに、場所を移動しています。
詳しくは当センターの地域史料通信NO.1・岐阜大学教育学部郷土博物館収蔵資料目録(1)及び「美濃国方県郡河渡村 村木家文書目録」を御覧ください。
 宿場を再現されるに当り、当センターより、宿場の平面図と和宮が川を渡られた当時の渡船場の絵図等を提供させていただきました。
 それを元に1/600の縮尺で作られた宿場の様子は、細部にもこだわった見事なものです。
 宿場の様子については、平面図しか残っていなかったため、宿場の面影の残る町まで出かけられ、様子のイメージを掴まれたとのことです。
柵などは、木綿糸を色付けして、固めたもので作られたり、渡船場にある猿尾については、砂利から縮尺に近いものを選ばれたとのことで、本当に気の遠くなるような作業を積み重ねられて完成したそれは、当時の様子を再現していました。詳しい制作談は浅井さんご自身に手記を書いていただきましたので、そちらをご覧下さい。