解析結果の例

ここでは、解析結果の一例としてobject.datの変数を変更させた場合の
トルク波形及び磁束密度の等高線を示します。なお、object.datに示さ
れている各パラメータは、下図に示すパラメータを表します。


番号 パラメータ項目
(1) ティースの厚み
(2) ティース先端の空隙部の幅
(3) ステータの穴の直径
(4) ギャップ長
(5) ブリッジ部の厚み
(6) 磁石の埋め込み深さ
(7) 磁石の厚み


それでは実際に各パラメータを変更した場合の解析結果を示します。
ここでは任意のパラメータについて変更した例を示します。この例を
参考にして、色々とパラメータを変更してみて下さい。

解析例 検討項目
例1 パラメータは何も変更しない(基本モデル)
例2 ティースの厚みを1.0mmに変更する
例3 ティース先端の空隙部の幅を2.1mmに変更する

本文へ(解析例の結果)












































解析例1:パラメータは何も変更しない (基本モデル)

  解析に用いた分割図を示します。要素数は3362要素です。





  コギングトルク解析の結果のトルク波形と磁束線図を示します。
図より、歪んだ正弦波波形を有することがわかります。




磁束密度の等高線(アニメーション)
コギングトルク特性




  次に、電流入力解析時のトルク波形と磁束線図を示します。
トルクが正の方向へシフトしている様子がわかります。
この値の平均が定常運転時の平均トルクとなります。
なお、この場合の平均トルクはグラフより約12.5[Nm]となっています。




磁束密度の等高線(アニメーション)
定常回転時のトルク特性
戻る(解析結果の例)












































解析例2:ティースの厚みを 1.0mmに変更する

  解析に用いた分割図を示します。要素数は3362要素です。
基本モデルに比べてティースの幅が狭くなっている様子
がわかります。





  コギングトルク解析の結果のトルク波形と磁束線図を示します。
図より、波形の歪みがなくなり波高値が基本モデルに比べ1000%
程度も増加してしまっている様子がわかります。




磁束密度の等高線(アニメーション)
コギングトルク特性
戻る(解析結果の例)











































解析例3:ティース先端の空隙部の幅を 2.1mmに変更する

  解析に用いた分割図を示します。要素数は3362要素です。
基本モデルに比べてティース先端部が狭くなっている様子
がわかります。





  コギングトルク解析の結果のトルク波形と磁束線図を示します。
図より、基本モデルの結果より波高値が2.5倍程度増加し、波形の
歪みがなくなり正弦波状になっている様子がわかります。




磁束密度の等高線(アニメーション)
コギングトルク特性
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