解析結果の例
ここでは、解析結果の一例としてobject.datの変数を変更させた場合の
トルク波形及び磁束密度の等高線を示します。なお、object.datに示さ
れている各パラメータは、下図に示すパラメータを表します。
番号
| パラメータ項目
(1)
| ステータティースの厚み
| (2)
| ティース先端空隙部の幅
| (3)
| xy軸上の空隙部の厚み
| (4)
| 磁石の切欠き部分の角度
| (5)
| 永久磁石の角部分の厚み
| (6)
| ステータボルト穴の直径
| |
---|
それでは実際に各パラメータを変更した場合の解析結果を示します。
ここでは任意のパラメータについて変更した例を示します。この例を
参考にして、色々とパラメータを変更してみて下さい。
解析例
| 検討項目
| パラメータは何も変更しない(基本モデル)
|
| ステータティースの厚みを0.5mmに変更する
|
| ティース先端空隙部の幅を2.5mmに変更する
| |
---|
解析例1:パラメータは何も変更しない
(基本モデル)
解析に用いた分割図を示します。要素数は2000要素です。

コギングトルク解析の結果のトルク波形と磁束線図を示します。
図より、歪んだ正弦波波形を有することがわかります。


磁束密度の等高線(アニメーション)
コギングトルク特性
次に、電流入力解析時のトルク波形と磁束線図を示します。
この場合にはコギングトルクが正の方向へシフトしている様子が
わかります。この値の平均が定常運転時の平均トルクとなります。
なお、この場合の平均トルクはグラフより約0.43[Nm]となっています。


磁束密度の等高線(アニメーション)
定常回転時のトルク特性
解析例2:ステータティースの厚みを
0.5mmに変更する
解析に用いた分割図を示します。要素数は2000要素です。
基本モデルに比べてティースの幅が狭くなっている様子
がわかります。

コギングトルク解析の結果のトルク波形と磁束線図を示します。
図より、波形の歪みがなくなり波高値が基本モデルに比べ540%
程度も増加してしまっている様子がわかります。


磁束密度の等高線(アニメーション)
コギングトルク特性
解析例3:ティース先端空隙部の幅を
2.5mmに変更する
解析に用いた分割図を示します。要素数は2000要素です。
基本モデルに比べてティース先端部が狭くなっている様子
がわかります。

コギングトルク解析の結果のトルク波形と磁束線図を示します。
図より、基本モデルの結果より波高値が2倍程度増加し、波形の
歪みがなくなり正弦波状になっている様子がわかります。


磁束密度の等高線(アニメーション)
コギングトルク特性