化学科紹介

私達は化学物質に囲まれて生活しています。
衣食住の材料をはじめ、それらの輸送エネルギーも化学物質やその変化に拠っています。 人間の体も遺伝子も化学物質から成っているのです。
現代人の生活は、実験室で合成された化学物質や天然から取り出された化学物質の恩恵なしで成り立つとは考えられません。
 しかし一方では、化学物質を不適切に取り扱ったときは人間に恐るべき被害を与えます。

 火であれ、電気であれ、薬であれ、科学技術は二つの顔をもっています。
私達の祖先は、これらの技術の危険な面を上手にコントロールしながら便益な面を発達させて人類の福祉に役立ててきました。
私達も先人が築いてきた文明をさらに発展させ後世に渡す責務があります。
諸君の周りで化学に対する誤った知識や無理解から、現象の一面のみを捉えている人はいないでしょうか。 ものが燃えるとダイオキシンが発生するとか、天然物だから安全といった伝聞を無批判に受け入れている人はいないでしょうか。

 化学科では、教員免許取得のための講義の他に、確かな化学知識を習得するためにいくつかの化学分野の専門科目を開講しています。
化学科で学んだ若者には、将来、学校現場で、職場であるいは家庭で正確な化学の知識に基づいた議論を展開し、 広い意味で化学を人類の福祉の向上に役立てて欲しいと願っています。

 化学はまた実験の科学と呼ばれています。
化学に関する仮説は実験によって確証されて初めて正しい理論として認められるのです。 化学科では 種々の実験メニューを用意しています。
 1〜3年生の間に基礎実験により、 化学の基礎理論を修得すると同時に基本的な実験技術を身に付けていきます。
 そして、4年生では、卒業研究の課題解決に向けて実験に励むことになります。

 また、さらに進んだ教職理論と技術あるいは化学の専門知識の修得を目指して、 毎年2,3人が、修士課程に進学しています。
 修士学位取得者は、同時に教諭専修免許も取得し教壇に立ち、 あるいは各方面の化学の現場で活躍しています。