FAQ

Q1. 自分はカウンセリングを受けた方が良いのでしょうか?
 この質問が思い浮かんだときにカウンセリングを受けることはいい結果を生み出すことが多いようです。特に問題が起こるとか、危機に陥るとか、パニックを持つとかの必要はありません。ただ、人間関係に困難さを感じたり、トラブルがきっかけでカウンセリングを受けてみようと思う人が多いようです。

Q2. どうも自分の悩みを他人に話すことがはずかしいのですが、でも悩みを友人や家族よりもカウンセリングを受けたほうが良いのでしょうか?
 家族や友人との相談で悩みが解決する場合も多いと思います。それでも、問題の解決が難しいときにはカウンセリングが役に立つことがあります。もちろん、悩みをきっかけにより自分を深く知り、自分の心を成長させたいと思うときには、カウンセラーの援助を受けることが良いことかもしれません。

Q3. カウンセリングに行くべきだと人に勧められたのですが?
 先生や友人に、カウンセリングを受けるべきだと言われたならば、腹が立つかもしれません。しかし、もしかするとカウンセラーと話し合うことが、あなたにとって有益な体験となる可能性も考えられます。この最初のカウンセリングに通うかどうかの悩みを通り抜けた後、カウンセリングがあなたの生活における最も重要な経験の1つであると思うようになる可能性もあるでしょう。

Q4. カウンセリングで成果が得られるのには長い時間がかかるのでしょうか?
 あなたは、最初の数回で自分が成長するような体験をするかもしれません。が、同時に、思っていたほど容易には、自分自身の考えや感情を探求するのが難しいことにも気がつくかもしれません。問題を解決できるほどに自分自身を成長させるためには、いろいろなことについて語っていく努力が必要です。そして、面接の回数を積み重ねて行く必要ある場合が多いです。そうして数年間にわたる面接が続くこともよくあることです。ただ前もってどの程度の期間が必要なのかは予測することはできません。

Q5. 遅刻をしたら、時間をのばしていただけるのでしょうか?
 いいえ、残念ですが、遅刻された場合でもお約束した時間に終わります。ご了承ください。

Q6. 精神科医、臨床心理士(カウンセラー)の間の相違は何ですか?
 現在、日本においてはカウンセラーという呼び名は、いかなる訓練や資格とは関係なく、呼称されることができます。精神科医は医者であって、精神科の薬物を処方するように訓練されていますが、ほとんどの場合カウンセリングや心理療法の訓練を受けてきていません。一方、臨床心理士は、心理学の修士の学位を持ち、心理テストと心の研究方法についての訓練を受け、実際にカウンセリングや心理療法が実践できるようなトレーニングを受けてきています。基本的な相違点は、あなたが抱えた問題の解決を望むときに、薬物療法を受けるか、心理療法を受けるかです。

Q7. カウンセリングを受けると創造力や個性をなくしたりしないでしょうか?
 カウンセリングで創造力や個性を失うことを心配している人は、実際は心の中で自分の個性や創造力をより発揮したいと切望していることが多いようです。本当のところは、カウンセリングにおいて、その実現を阻んでいた心の中の妨げが解決されることで、その個性的でありたいとか、創造的でありたいとかの願望が実際に成就するかもしれません。

Q8. カウンセリングで話すことの秘密は守られるのですか?
 はい、そのとおりです。例外は、自分自身や他人に危害を加えるような緊急の危険性が予測された場合です。あなたの許可がない限り、友人や家族や上司、先生の誰にも、カウンセリングにきていること自体、またカウンセリングで話されたことは明らかにされることはありません。ただし本相談室はカウンセラーの訓練と研究が目的とされていますので、プライバシーが守られた形で専門家に報告されることがあることをご了解ください。

Q9. カウンセリングにはいろいろ学派があるということですが?
 はい、そのとおりです。世の中には何十~何百種類ものカウンセリングの種類があります。代表的なものを挙げても、催眠療法、精神分析療法、認知行動療法、来談者中心療法、家族療法、遊戯療法、箱庭療法などなどがあります。ただ、すべてのカウンセラーがこれらすべての種類をマスターしているわけではありませんし、日本ではひとつの学派を専門にするというよりも、それぞれの良いところを取り入れた自分なりの折衷的なやり方でカウンセリングをしている人が多いです。そのようなことで、相談室では何々療法を受けたいと希望されましても、期待にお応えできないと思います。ただ当相談室のカウンセラーは、あなたのお話をしっかりと傾聴していくというカウンセリングの基本にそった対応をさせていただきます。

Q.10 カウンセリングでは助言やアドバイスはもらえないのですか?
 助言やアドバイスを与えることは、ガイダンスと呼ばれ、カウンセリングとは区別されています。たとえば、模擬試験の結果、どこの大学ならだいじょうぶであるとかというような話はガイダンスです。しかし、実際の生活のなかで持つ悩みや問題や、心の中の探求では、試験の結果から予測できるような確実なアドバイスは不可能です。自分自身が自分の悩みや問題を一番良くしっていますし、カウンセラーはそれらの障害を来談者との間で話し合いながら、その人自身に一番適した解決を一緒になって見つけ出す方法を身に付けた専門家なのです。ガイダンスではなく、おたがいの協力の元でカウンセリングは行われていきます


Q11. カウンセリングを受けることで、本当に自分が変化したり、問題が解決したりするのでしょうか?
 多くの問題や自分自身についての悩みを抱えながら、どうにかきわどいバランスを取りながら生活している場合、自分が変化するわけがないと考える場合があります。そのような時に、新たな変化が起きうるという考えに脅威を感じるのはある意味では当然です。しかし、一方でなにかを変化させたいという願いなしに、問題が解決しないのも真実でしょう。そこに希望を見出だしながら取り組んで行くのがカウンセリングですし、カウンセリングによって自分が成長したと感じる人が多くいるのは否定はできないことだと思われます。

Q12. いいことずくめのように聞こえますが、なにかデメリットがあるのでは?
 カウンセリングによって、具体的なある人がどれぐらい成果が得られるのかは前もって予測することはできません。また、カウンセリングは決して魔法みたいなものではありませんので、自分が積極的に参加し、努力していく必要もあります。そして、面接の回数が積み重ねられていくことが多いです。また、面接が進むにつれて自分が今まで無視してきた自分のなかの不快な感情を体験することが間違いなく起こってきますが、全体としての自分を体験し、成長する過程のなかでは、それは避けられないものです。それに、自分らしさや個性をとりもどしていくにつれて、身近にいる人が自分のあり方が悪くなっていくと不満を述べ始めることが起きてくることも多くあります。が、それは自分が進歩している証拠でもあります。最後に、あたかも様々な理由のために面接の予約を守ってカウンセリングに行くことが難しくなるように思えることもまちがいなく起こってくるでしょう。実はまさに、面接のなかで辛くなったり、不快な感情が感じられたりした時に、一見休まなければいけない状況に陥るようなことが起こるのですが、その時こそカウンセリングの中で進歩を遂げつつあるような時期なのです。面接をキャンセルしたいというさまざまな誘惑に負けずに、予約を守る努力が必ず必要にもなってきます。

Q13. 面接を継続していて受けているときでも忙しいときには休みたいのですが。それは良い考えでしょうか?
 いいえ。逆にそのような時にこそ面接にくることが大切でしょう。先にも述べたようにしばしば、何かの進展がみられようとするときに、まったく自分の問題や面接とは関係のないように思えることが起きてきて、面接を休みたくなることが多くあります。しかしながら、1回の面接の時間は1日や1週間のうちのほんのわずかな時間です。都合で休みにしたい場合の多くは、こころの中を見ることに対する無意識の抵抗が起こってきているのがほとんどです。まったく逆に、忙しいというストレスがかかっている状態の中で、こころにどのような気持ちや考えが起こり、それにどのように心が対応しているのかという働きをまさに面接の場面で見ていく絶好なチャンスでもあります。忙しいときこそ面接にくることは望ましいでしょう。