岐阜大学 応用生物科学部
生産環境科学課程応用動物科学コース
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応用動物科学コースって? 授業科目・資格 アルバム コース教員 研究室進路・就職関係機関
    (2010年7月29日)
     ヒトは暑いと汗をかきますが、汗をかける動物は霊長類やウマの一部などで意外と少ないのです。多くの動物は,
     日陰でじっとしていたり,水浴びをしたりするのが基本ですが,それ以外にも動物たちは様々な体温調節機構を持ち,
     工夫をしています。その一部を見てみましょう。




イヌ
イヌは暑いと舌を出してハッハッとしていますね。
唾液を蒸発させることで熱を放散しています。

(Taxi, Himeji Central Park)



アジアゾウ
ゾウは耳で体温調節をしています。あの大きな耳にはたくさん血管があり,暑い時にはパタパタ動かすことで血液を冷やし,風にあてて放熱しています。この写真を見る限り,表側より裏側の方にたくさん血管が分布しているようにも見えます。冬の寒い時には,耳の裏側を体にピッタリつけているそうなので,特に耳の裏側で調節しているのかもしれませんね。


(Taxi, Toyohashi Zoo)



トビウサギ
ゾウと同じように,ウサギも耳で体温調節をしています。これはトビウサギというウサギですが,耳に赤い血管がたくさん見えています。ちなみにウサギは,天敵から逃げる時も耳を立てたままです。走ると体温が上がるので,体内に生じた熱を放散させるには出来るだけ耳を空気にさらさなければいけません。一見,風の抵抗を受けて走りにくそうですが,あえて耳を立てて体内の熱を放散させながら走っているのです。

(Taxi, Toyohashi Zoo)



オニオオハシ
オニオオハシは巨大で色鮮やかな嘴を持つ鳥です。近年この嘴には体温調節の機能があることがわかってきたそうです。写真をよく見ると,嘴に細かい血管が見えますね。暑い時にはこの嘴の血管に血液が集まり,熱を放出してるんだそうです。

(Taxi, Nihondaira Zoo)


ヒトコブラクダ
ラクダにはコブがあり,中には水ではなく脂肪が入っていることは有名ですね。実はこのコブも,日よけとして役に立っているのです。コブのてっぺんはとても毛深く,この毛と脂肪で熱が体内に伝わるのを防いでいると考えられています。さすが「砂漠の舟」ですね。

(Taxi, Toyohashi Zoo)


ダチョウ
ダチョウは羽毛を逆立てて風を通すことで体温を調節しますよ。

(Taxi, Fuji Safari Park)

アカカンガルー
カンガルーは前肢を舐めて,ヒトが汗をかくのと同じ効果を得ていますが,時々地面を掘って暑さを避けることもあるようです。太陽に照らされた表面の土は熱いので,少し土を掘って深部の冷えた土の上で休み涼んでいるようです。

(Taxi, Tama Zoo)

<次回予告>
第3回の大テーマは『』です。一口に目と言っても,その色や形,機能はさまざま。「動物の目」をテーマに,動物たちの瞳の写真満載でお伝えします。
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このページに掲載されている写真の著作権は,応用動物科学コースまたは撮影者に帰属しています。写真下カッコ内は撮影者と撮影場所です。このページの動物豆知識は下記の文献などを参考にしたもので,応用動物科学コースの研究とは直接関係していません。

(参考文献)
 ・「おもしろすぎる動物記」 實吉達郎/サイエンス・アイ新書
 ・「図解雑学 動物の不思議」 成島悦雄/ナツメ社
 ・「みんなが知りたい動物園の疑問50」 加藤由子/サイエンス・アイ新書
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