細胞診


 細胞診とは、喀痰・尿といった生体材料や、婦人科の子宮頸部の擦過材料、乳房・甲状腺などの穿刺材料から細胞成分を標本として作製し、細胞自身の異型性をみることで、良性悪性の判定を行うものです。

生検に比べ侵襲の少ない検査のためスクリーニング目的で行える検査です。この判定も病理の業務として重要なものです。

 乳腺細胞診などでは、エコー・マンモグラフィーと並んで重要な診断方法の一つであり、三者がすべて悪性を示唆する場合には生検診断を待たずに手術を行うこともあり、生検診断と並んで確定診断の役割を果たすこともあるのです。