岐阜大学大学院 自然エネルギー研究所
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研究室紹介


メテオインフォマティックスが支える自然共生技術

メテオインフォマティックスは,バイオインフォマティックスをもじった我々の造語であり,地球上あらゆる地点での過去から未来までの気象情報に基づいて自然との共生を行うための「気象情報科学」である.それは,バイオインフォマティックス(生命現象を情報科学的に解析する学問)が生命科学とその応用分野を支えるように,近未来の不可避的選択肢である自然共生を支える21世紀の最重要分野になるとの我々の思いから生まれた言葉である.

地球の太陽からの絶妙な距離と大きさによって海と大気が地球にもたらされ,豊かな生命を育む美しい水惑星―地球―の現在の姿が形造られたことに我々人類の原点がある.そして,これからも地球上の全人類の消費エネルギーの約16,000倍のエネルギーが太陽の恵みとして我々の元に変わることなく届くと考えて良い.

この日射によるエネルギーが雨をもたらし,大地を削り,作物の育つ土壌と川を生み,平地を造り,地球上の豊かな生命活動を支えてきた.その一方で,洪水や高潮などの様々な災害をもたらし,生命を奪っては来たが,太陽のエネルギー無しに人類社会の存続もあり得ないことは自明であり,太陽のエネルギーに駆動される気象との共生が自然共生の原点であることを深く認識する必要がある.

特に,今後深刻になると予想される地球温暖化やエネルギー資源問題に限っても,太陽のエネルギーは,太陽光としてだけではなく,太陽と海洋間の水(エネルギー)循環過程を介して風力,水力,バイオマスなどのエネルギーに姿を変え,我々の周りに遍く存在しており,これの効果的利用こそ,この問題解決の最優先課題となるべきである.

しかしながら,これらのエネルギーは,空間的・時間的変動が大きく,利用上に障害があることも事実である.この障害を克服し,環境・エネルギー問題対策としてのエネルギー利用に留まらず,太陽のエネルギーと共生を支える自然共生型土木技術の指針・礎となるものがメテオインフォマティックスである.








 
 
教官:2名
秘書:1名

研究員:2名

学生:17名
博士後期課程2年:3名
博士前期課程2年:1名
博士前期課程1年:7名
学部4年:6名

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