
| 欠 点 | 克服法 | |
|---|---|---|
| 1. | 接触法だから、センサーである熱電対の耐熱性、耐腐食性で限界がある | その限界内で使うなり、場合によっては W や Mo ベースの耐熱性金属を素線に選ぶ。さらには、なるべく太い素線を選び、以下で述べるふく射損失を敢えて大きくすることで火炎温度よりセンサー温度を低くし、そのふく射損失は適当な見積もりをすることで溶解点より高いガス温度を測定する |
| 2. | 上記に関連するが、経年変化が甚だしい | こまめに、センサーを変える |
| 3. | 接触法だから、そのセンサーが流れ場に入る必要があり、そのため流れ場を乱す、これは火炎面を乱すことにもなる | 極力細い熱電対を用いることで妨害を最小限にとどめる |
| 4. | 白金はとくにそうであるが、耐腐食性の逆に、燃焼という化学反応に対する強い触媒作用があり、燃焼場を乱す | SiO2コーティングを施し、触媒作用を防ぐ |
| 5. | センサーは主に対流でガスから受熱し、素線の軸方向へ熱伝導で熱を失うため、実際の火炎温度より低い値を示す | 感温部からセンサーの太さや流れ場で決まる一定長さの一様温度場を経て、支持部に接合する |
| 6. | 同じくセンサーは主に対流でガスから受熱し、ふく射で周囲へ授熱する。上記熱伝導損失より多くの場合こちらの方が深刻。したがって、ふく射損失補正をしなくてはならない | 一般的なふく射補正の式(方法)は世の中に存在しないと考えた方が良く、場に応じて個人が作る。あるいは、ふく射熱損失は素線径の影響を受けるので、太さのわかっている数種類の(なるべく細い径を含んで)太さのセンサーで測定し、太さ 0へ外挿することもしばしば行われている |
| 7. | 高速現象になると、応答性が問題になる | 極力細いセンサーを選び、それでも応答性に問題があれば補正式を作るか、使わない |
































