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生物有機化学研究室では核酸有機化学と天然物化学に関する研究を行っています
核酸 (DNA) は四種のヌクレオシドがリン酸ジエステル結合で連結した構造からなります。アデノシンはチミジンと、グアノシンはシチジンと特異的に水素結合し塩基対を形成します。人のDNAは30億個の塩基対からなります。従って、人の遺伝情報を基にヌクレオシドを17残基以上リン酸ジエステル結合で連結させることにより、人の特定の遺伝子を標的として遺伝子の特定の部位に選択的に結合する人工核酸を創製することが理論的に可能となります。また最近の研究から、DNAの転写産物であるRNAの内、タンパク質合成に関する遺伝情報を持たないRNAが、遺伝情報を持つRNAに働きかけそれらの機能を調節していることが明らかとなってきています。これはRNA
を用いることにより、間接的にタンパク質の機能を制御できることを意味しており、このことから今日RNAを利用した創薬科学が欧米を中心として展開されています。比較的小さいものであれば全てのRNAを化学的に合成することが可能であることから、この方法はがんやウイルス感染など様々な疾患対する新しい治療法になるものと期待されています。私たちの研究室でも、日本発の新しいRNA治療薬の開発を目指し、日夜、研究を進めています。
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