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					 【ポイント】 
						 
					
						- これまで勉強してきたエネルギー代謝に関する知識を基盤として、糖尿病に関する理解を深めましょう。
 
							
						 - しばらくテキストに沿ったポイントにはなりませんが、調べてみんなで討論して下さい。
 
							
					  
					(1)基本として、血糖値が一定に保たれる仕組みについて復習しましょう。 
					
						- 空腹時の血糖値が一定に保たれると言うことは、血液プールに流入するグルコースの量と組織に利用される量のバランスが取れていると言うことである。
 
								    ↓ 
								血液プールにグルコースを放出する組織は、肝と腎と腸管である。 
								    
								1)まずこの3つの臓器がグルコースを放出する臓器であることはわかりますね? 
								2)しかし、事実上絶食時のグルコース供給源は肝のみであるのはなぜですか? 
								3)肝臓からのグルコース供給機序をまとめて下さい(復習) 
								 
							
						 - 利用される様式をまとめましょう。
 
								     
								1)インスリン依存性臓器と非依存性臓器を挙げてみましょう。 
								2)両者にはどのような違いがありますか? (例えば、発現している分子として) 
								 
							上の項目を復習してわかるとおり、糖尿病時の高血糖については、グルコースの消失速度の減少と出現速度の上昇を考えなくてはいけない。以下の項目で、それらについて考えてみよう。
					  
					(2)グルコースの消失速度の減少 
					
						- インスリンがない状態での、グルコースの消失速度の減少はわかりますか?
 
								     
							
						 - インスリン抵抗性について考えましょう。
 
								     
								1)良く耳にする糖毒性について、まとめよう。 
								  (調べる過程で以下の反応や代謝経路が出てくると思うので、それを足がかりにして自習して下さい。) 
								 
								 ・ポリオール代謝というのはどのような経路か? 
								  (網膜症、腎障害、神経障害のような合併症と関連するので、細胞を傷害するまでの道筋をきちんと説明する) 
								 ・グリケーション反応とはどのような反応か? どうして悪いのか? 
								  (追加:グリケーションとグライコシレーションの違いはわかりますか?) 
								 ・グルコサミンとは何か? どのようにインスリン抵抗性と関与するか? 
								 ・ジアシルグリセロールの合成↑とPKC(プロテインキナーゼC)の活性化 
								  (キーとなる分子同士の位置関係がわかるように、説明して下さい) 
								 
								2)インスリンの作用不全が血中の脂肪酸濃度を上昇させて、グルコースの利用を抑制する結果を生む。FFAの上昇機序からグルコースの利用速度が減少するまでを代謝基質の流れに沿って説明してみよう。(いわゆる脂肪毒性) 
								 
								3)肥満(脂肪細胞の増加)がインスリン抵抗性と相関するが、その分子基盤についてどんなことがわかっている? 
								 
								4)第32, 33回を復習して、インスリン抵抗ホルモンの過剰分泌との関連をもう一度! 
					  
					(3)グルコースの出現速度の上昇 
					
						- インスリンが上手く働かない状態で、肝臓からのグルコース放出が高まる分子機構は?
 
							
						 - 単に、糖新生が高まり、グルコースの放出が多くなるというだけでなく、インスリンの作用不全によって、糖新生の基質が十分確保される状態にあることに注目すべき。
 
								    ↓ 
								どのような反応が基質の確保に関与する? 
							
					  
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