Top Page へ戻る 

                  
  生理学 自習用メニュー

第21回

血液・体液

 貧血の鑑別

【ポイント】
 今回は、これまでの勉強を元に、貧血の原因を診断していく過程に対して、生理学的な説明をつけてみましょう。
 

(1)血液塗沫を作成し、ライトギムザ染色を行った。
    ↓
  どのようなことを指標にして、どのような可能性を考えるのか?


(2)再生性の貧血であろうと判断できたとして、赤血球恒数を利用して、貧血を分類します。どんなことが言えるかまとめて下さい。


(3)出血は外部出血(潰瘍のような腸管内への出血も含む)と内部出血がある。どちらの出血でも貧血は出るが、これらの貧血を鑑別する上で、総血清蛋白を知ることは重要である。どうして?


(4)溶血性貧血の場合は、どのようなことが判断基準になるだろうか?
   溶血性貧血と出血に伴う貧血は似たようなものだけど、溶血性貧血の方が再生反応が劇的で、大球性となることが多い。どうしてだろう?


(5)貧血の鑑定で、クームス試験をするとしたら、何を考えての話?
  (特にイヌで球状赤血球が認められた場合)


(6)ハインツ小体の存在は、化学的中毒、植物中毒の指標となるがそれはなぜか?


(7)粘膜がチアノーゼを示しているような場合、PaO2の低下が認められ、低酸素症と判断されることが多いが、PaO2が正常、もしくは上昇しているのに、チアノーゼが発生してくる場合もある。どのような状況か?


(8)非再生性貧血が疑われる場合に、MCVを利用して大まかに原因を予想することがあるが、まとめてみよう。


(9)非再生性貧血で、MCVが正常と言うときに、総好中球数を測定することがあるが、大まかにどのようなふるい分けをするものか?


(10)以下のような、内分泌系の異常で貧血が起こるのはどうしてか?(下垂体機能低下症、副腎皮質機能低下症、甲状腺機能低下症、慢性腎疾患)


(11)RBC増多症を鑑別するに当たり、TPは重要である。どのような鑑別に役立つか?


(12)RBC増多症で、チアノーゼがある場合とない場合は、どのような状況を考える? チアノーゼがある場合は、PaO2が減少している場合と正常な場合を想定してみよう。