PZT素子に駆動用アンプから負電圧(-50V)を加えた時,PZT素子は下部方向に変位し,下部ノズルが閉じられ圧力が上昇する.それに伴いスプール部下室圧力が上昇し,スプールは上方向に移動し,スプールの動きに従って作動油はPポートからAポートへ流れる.
逆に,正電荷(200V)が加わるとPZT素子は上部方向に変位する.このとき上部ノズルが閉じられ,ノズル部圧力が上昇する.それに伴いスプール部上室圧力が上昇し,スプールは下方向に移動,スプールの動きに従ってAポートへの作動油の供給は閉ざされる.つまり,フラッパ機構として用いているPZT素子が変位することによって,ノズル部の背圧の変化を生み,その差圧でスプールを駆動して,弁のオンオフを行っている.