ゼミ
4回生,大学院生にとっては,卒業論文・修士論文のための研究が最も重要な履修内容です.その遂行のために教員あるいは他の学生のアドバイス・意見を受けることは非常に有意義であり,ゼミはその場を提供するものです.流域管理学研究室では以下の要領でゼミを開催したします.4回生・大学院生は必ず参加して下さい.分属3年生も極力参加して下さい.ゼミの日程は半期ごとにスケジュールが立てられます.事情により欠席あるいは遅刻するものは事前に教員に連絡して下さい.
1. 毎週のゼミ(小ゼミ) スケジュールにしたがって,プログレス,あるいはレビュー(アーティクルサム)のレポートを行います.半期にそれぞれ概ね1回の発表が回ってきます.この際,A4・1ページ以上のレジメを準備し,参加者に配布することを推奨しています.また,パワーポイントを使うことも可能です.参加者が内容を十分に理解できるように配慮することが重要です.
2. 半期のゼミ(大ゼミ) 9月(下旬),2月(上旬)に半年で行ってきた研究内容を発表します.この際,A4・数ページ程度のレジメを準備し,参加者に配布することとします.発表はパワーポイント用いて15分程度とし,それに引き続き質疑も行います.大ゼミは,半年あるいはそれ以上の期間に行ってきた内容の集大成を披露する場であることを理解し,十分な準備を行うこと,また,レジメは,ゼミに参加していない者でもおおよその内容がわかるようなものとすること(一般的な学会講演要旨のような形式)が望まれます.2月の大ゼミで,4回生,修士2回生はそれぞれ卒論発表会ならびに修論発表会のリハーサルを行うものとします.
学会発表
大学院生(修士課程)は在学中に最低でも1回は学会発表を行うことを望みます.いずれの学会でもかまいませんが,以下の学会(講演会)を推奨しmす.
1.
農業農村工学会全国講演会(8月,原稿〆切3月末)
2.
農業農村工学会京都支部講演会(10月,原稿〆切7月)
3.
日本雨水資源化システム学会年次講演会(11月,原稿〆切9月末)
4.
農業農村工学会応用水理研究部会(12月,原稿〆切11月末)
研究の進め方
各人の研究の到達点は必ずしも事前に決まっているわけではない.各人の努力により,高いレベルにも低いレベルにも,いかようにでもなり得る.したがって,各人が自分を律し,高い理念を持って研究を進めなければならない.このことを十分に理解した上で,以下の内容を遵守されたい.
1.
研究ノートをつける
小ゼミの報告内容の基になる資料であり,無駄な作業を減らすためにも有効であるため,研究を行った日は必ず,作業内容と作業時間を研究ノートにつけておくこと.実験機器の使用方法や手続き,研究計画などもノートに書いておくべきです.また,教員と研究上の相談をするときは必ず携帯すること.(提出を求めることがあります.)
2.
研究室に詰める
基本的に4回生・大学院生は毎日大学に来て,各人の研究を遂行すべきである.したがって,やむを得ず大学に来られない日が続くような場合は,事前に教員の承認を取っておくこと.(特に長期の場合,あるいは特定の曜日などに集中するなど場合は必ず理由等を説明すること.バイトなどを妨げたり,各人の時間拘束をしたりするものではないが,しっかりとした研究をするのに4回生の1年間や修士課程の2年間という時間は決して長くない.むしろ非常に短いということを理解しておくべきである.)
3.
コミュニケーションを図る
調査や実験などは単独では出来ない.研究グループ全員が一致して協力する必要がある.実験の理解・協力を得るため,日頃から3回生,4回生,院生,教員を問わずにコミュニケーションを図るとともに,研究内容を皆に理解してもらうように努めること.また,研究上,分からないこと,困ったこと(無論,当人が努力したという前提)があった場合は,放置せず,教員あるいは上回生などに相談すること.
4.
研究計画を立てる
研究は結果が分からないものに対して行うものであるが,闇雲に調査や実験などを繰り返しても無駄が多くなる.すなわち,何を知りたいのか,そのためにはどのような調査などをすればよいか,その調査などの結果に対する予想(仮説)はどうなるかといった研究計画を立てることがきわめて重要である.
5.
文献を調べる
研究は過去に行われた研究の蓄積の上で行われるべきものである.研究の第一歩は過去にどのような研究が行われてきたかを調べることである.このことは研究計画を立てる上でも重要であるし,卒論や修論を書く上でも欠かせないものである.
6.
連絡はE-mailあるいは研究グループ内の掲示
連絡はLine,E-mailあるいは研究グループ内の掲示が中心となる.定期的にLine, E-mailなどを確認すること.
7. 研究は一人のものではない
学部あるいは修士の研究といえども成果を社会に還元することが求められている.また,研究は一人の卒業論文や修士論文で完結するものではなく,さらなる目標へ向かって継続されるべきものである.そのために,自分だけが満足するというのではなく,他の人に理解してもらうこと,後輩などが継続できるということにも配慮しておくこと.
その他
1.挨拶をしよう.まずはマナーや人間関係から.
2.研究室,実験室はきれいに使おう.実験が終わったら片付けを忘れずに.
3.使ったものは元のところに戻そう.実験道具は大切に扱おう.
4.薬品などが少なくなったら,早めに相談.
5.誰かがしてくれるだろうという他人任せな考えは捨てよう.