2014/01/23
平成26年1月16日(木)に肥山詠美子氏(独立行政法人理化学研究所)をお招きし、「ミクロ世界の3体問題〜私はこうして研究者になった〜」と題した第39回岐阜大学フォーラムを開催しました。講演会には教職員や学生など合わせて82名の参加者がありました。
講演では、陽子と中性子などの間の相互作用を扱う「3体問題」と呼ばれる課題を高精度に解く計算理論を開発し、その適用によって広い範囲の分野で成果を収めてきたこと、特に岐阜大学の研究者との連携によってハイパー核の分野で顕著な業績をあげてきたことが紹介されました。また、物理学に興味を持ったきっかけや研究者になるまでの道のりについても講演されました。
質疑応答では、スーパーコンピューターの計算能力の違いや計算理論発展の重要性などが質問され、学生からも独創的な発想に必要なこと、良い論文を書くポイントなどについてアドバイスが求められていました。世界中を駆け回り、多くの研究者と連携しながら研究を進める姿は、参加した学生にも大いに刺激となったようです。