仲井研究室


引抜成形

組物を板状にしてL字引抜金型へ設置し、金型を母材樹脂の融点以上に加熱することによって、樹脂が加熱され溶融し、強化繊維束に含浸することでL字アングル形状を成形します。


オープンモールド成形

組物同時加熱成形

円筒形状のCFRTPパイプを成形する方法として、組物技術で中間材料を円筒形マンドレルに巻きつけ、筒状の強化形態を作製する組物作製工程と加熱成形工程を同時に行う組物同時加熱成形をおこない、さらに、加熱しながら金属製テープを巻きつけ加圧する加熱テープラッピング成形を組み合わせたオープンモールド成形方法を実施しています。

多給糸フィラメントワインディング技術

多給糸フィラメントワインディング(MFW)技術とは、多本数の強化繊維束を同時にマンドレルと呼ばれる型に巻き付ける成形方法のことです。ここでは、熱可塑性樹脂が炭素繊維に部分的に含浸した繊維状中間材料とヒーターを設置したMFW装置を用いたオープンモールド成形を実施しています。


プレス成形

ハイブリッド成形

ハイブリット成形とはプレス成形と射出成形を組み合わせた成形法です。即ち、プレス成形で成形された基材に射出成形で作製した複雑な形状を付与することができます。

HP-RTM成形

HP-RTM(high pressure resin transfer molding)成形法とは、高速硬化型樹脂を使用し、樹脂を金型内に高圧高速で注入する成形方法です。これより、成形の高速化や自動化が要求される生産現場での使用が期待されています。


材料評価

  • マイクロドロップレット法による繊維と樹脂の界面せん断強度の測定
  • 断面観察による樹脂の含浸状態の評価
  • 負荷除荷試験による成形品の微視的損傷発生および進展挙動の評価
  • 静的軸圧縮試験によるCFRTPパイプの吸収エネルギーの測定
  • 曲げ試験による弾性率・曲げ強度の測定