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受入図書一覧

濃尾震災紀念堂 歴史を繋ぐひとびと 
 羽賀祥二・濃尾震災記念堂保存機構 編

 1891(明治24年)10月28日、この地方を襲った濃尾大震災…その時の惨状や、全国各地からの援助・義捐の様子については、本巣市根尾の「根尾谷断層博物館」に展示があります。
その地震から124年経った尚、毎月28日に供養を行っているのが、この濃尾震災記念堂です。本書は、この記念堂に携わった方たちの足跡、現在携わって見える方の座談会、各地に残る石碑の解説などが主な内容です。この紀念堂を立てた天野若圓氏の話、ここを守る為に戦後会社を立ち上げ、その会社は今は東証一部に上場するまでの大きな会社になったけれど、今そこからの援助はないという話など、なかなか興味深いです。
私達の記憶に新しい、東日本大震災、さらには薄れつつある阪神・淡路大震災の記憶、それらよりはるか昔から、綿々と受け継がれてきたこの紀念堂については、岐阜市民として今後も大切に受継ぐべきものだと実感しました。

大井川流域

大井川流域の自然・文化・観光 安福恵美子・天野景太

 

愛知大学綜合郷土研究所ブックレット24です。取り上げられた大井川は、江戸時代は東海道の要所として「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と言われた位流量の豊富な川だったのでしょうが、現在では新幹線の鉄橋から見る枯れ川状態の川と、大井川鉄道くらいしか知識がありません。
本書は、そう言った一般的な知識しか持たない人に対して、大井川という川そのもの、流域の現状と、各種ツーリズムの今後の可能性、などフィールドワークに基づいて報告がなされています。
一つの川の流域をその自然・社会・産業などを詳細に調査し、観光と言う観点から、いままでのマスツーリズムから、新しいツーリズムの形、コンテンツ・レトロ・インダストリアル・ヘリテージ・エコツーリズム等を上げており、特に奥大井の上流~中流域のエコツーリズムに深く言及していま
静岡県の事なのですが、長良川という大切な宝をもつ岐阜県として、川との係りあいを今後どう発展させていくのかという点では参考になる本ではないかと思います。

中部の都市

中部の都市を探る その軌跡と明日へのまなざし 中部都市学会

  本学名誉教授竹内伝史先生より寄贈いただいた本です。
「中部都市学会60周年記念出版」ということで、硬めの学術書のようで、都市の現状・課題等が、中部圏の各都市を取り上げて書かれています。
サラッと読める本ではありませんが、p273「なんだろう?なるほど!が楽しいまちあるき・納屋橋編」は、納屋橋地区を例に挙げて“まちあるき”の極意ともいえる内容で、面白い内容です。
そして名古屋の納屋橋地区の街歩きのポイントとして
  •  駅前の表通りを逸れて奥へ行こう
  •  食にまつわる背景をみつけよう
  • 交差点では細い道を選ぼう
  •  坂に萌える。地形を感じながら歩こう
  • 人々暮らしを支える水辺の産業を探そう
  •  分からぬことは聞いてしまうのが一番
を上げています。(p274~p278)多分これは納屋橋に限ったことではなく、どのまちあるきにも共通していえることだと思います。

石徹白越県合併史

石徹白越県合併史 石徹白郷シリーズ

  平成の市町村大合併はまだ記憶に新しいことですが、それよりも50年近く前に、当時の吉田茂首相の閣議談話から「昭和の大合併」が行われました。
 その当時はまだ福井県大野郡石徹白村として存在していた石徹白は、奥越の上穴馬村・下穴馬村と合併して新たに和泉村とするという福井県の決定に対して、昔から岐阜県白鳥町との結びつきの強かった石徹白は、独立村として存続するか、越県合併を主張して、二年半にわたる騒動があり、本書はその経緯と顛末を福井新聞の切り抜きを主な出典として書かれたものです。
  石徹白の聞き書き集を読んでみますと、皆岐阜県の白鳥町、さらにはここを経て岐阜の町へと出て行った様なことが書かれており、冬であれば福井県の町にでるのに、岐阜と米原を経由して二日かかるという状態で、村の人も行政上はどうであれ、生活は岐阜県に依存していたのでしょう。けれど一旦こういう問題が起こるとそれは村民感情だけでは片付くものではなく、特に福井県では越県合併を阻止する動きが活発であったようです。
  最終的には、石徹白村でも小谷堂・三面集落は福井県に残留し、その他の地区は白鳥町へ合併するということが、国の「新市町村建設促進中央審議会」の答申で決定されます。
今 小電力発電や、若い人の移住などで、地区に新たな活性が生まれている中、かつて見向きもされなかった県境の村の騒動を読んでみると、行政というもののスタンス等が良くわかって、面白い本だと思います。

鏡島の歴史

鏡島の歴史
 鏡島の歴史書刊行委員会・岐阜市鏡島校区自治会連合会

  上下二冊の大作です。
 この本のあとがきを読みますと、今と言う時期は、鏡島の土地(長良川や論田川)と深くかかわり合いながら生きて来た人の話を聞いておくことのできる最後の機会になるような時期であること、 その聞き取りにきちんと裏付けをした地域史をまとめたいという思いが強かったこと、そして本にまとめあげるにあたっては、失われていく資料の記録・公開・保存を主とするのであれば、専門家による学術書が望ましいと言う声と、校区としてまとめる地域史であれば、読みやすいものであるべきという声があったということで、この二つをまとめて、歴史的資料に基づいて、平易な読みやすいものとなっています。
 歴史のみならず、自然・民俗・産業・教育とあらゆる分野にわたっており、鏡島と言う地の地域史にふさわしい、読み応えのあるものとなっています。
  こういった本の作り上げ方というのは、地域史を取り扱う一つの指針になるのではないかと個人的には思いました。

瑞浪の文化財

瑞浪市の文化財 瑞浪市教育員会

  瑞浪市の教育委員会が、市内の文化財について写真入りで解説してある本です。
  失礼ながら、どの市もそうでありましょうけれど予算が減らされて行く中で、こういった本を世に出すということは、尚更意味深いことだと思います。
 瑞浪市の産業遺産から、さかんな地歌舞伎に関するもの、さらにはヒトツバタゴの木など、内容は瑞浪市に点在する、国・県・市の指定文化財を地区ごとにまとめたものです。
その意味では、その場の観光ガイドブック的役割もはたしているかと思います。

蛭川村30年史

蛭川村 昭和・平成の30年 岐阜県蛭川村30年史

 現在は中津川市に編入された蛭川村の百科事典と言ってもよいような、あらゆる分野にわたって、蛭川のことが解説されています。
 個人的に蛭川村といえば鉱物という頭しかない事務員にとっては、もう少しそのあたりを詳しく紹介して欲しかったとは思いますが、中津川市に編入されたとはいえ、蛭川村としてのアイデンティティを示した一冊だと思います。

岐阜土地区画整理

岐阜県の土地区画整理事業
  公益社団法人 岐阜県都市整備協会

  岐阜県内の土地区画整理事業 が行われた場所について、その一覧と地図で場所をしめしたものです。
  個々の場所についての詳しい地図ではありませんが、昭和の初めから今に到るまでの事業が網羅されており、一次資料として貴重なものだと思います。

本巣写真集

本巣観光写真集(自然編・民俗編)
 本巣市視聴覚クラブ

  本巣市合併10周年を記念事業の一環で、地元の写真愛好家の方々のとられた写真を自然と民俗にわけた写真集です。
小さいものですが、本巣といれば、淡墨桜と根尾谷断層が有名なのですが、それだけでなく、その場の美しい一瞬を捉えた写真は、決して観光地ではないのですがその場所へ足を運びたくなるようなものです。