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2013年を振り返ってみれば、何かと書籍を初めとする資料の受入の多い年でした。  受け入れたものは以下もの等です

  

● 岐阜県外の県史・市町村史

岐阜県以外の他県の県史・市町村史は県内の公共機関より整理にともない、譲受されたもので、完全揃っているというわけではありませんが、県によってはかなりの部分が網羅されているところもあります。詳しくは目録をご確認ください。センター所蔵岐阜県外・県史・市町村史

● 高等農林所蔵雑誌

大学図書館より譲受された逐次刊行物は、岐阜大学の前身の一つである、岐阜高等農林学校時代の大変古いものを(戦前戦後-昭和25年頃まで)を譲受しました。これは開架するには経年劣化が激しいものもあり、また状態維持を考えて適切な処置を施した上、教育学部の郷土博物館の文書庫に保管することとしました。  今はもう廃れたしまった産業である蚕糸関係の雑誌、戦前に日本の統治下にあった臺灣・樺太の統計・戦前の国政等についての月報のようなもの等が含まれています。センター所蔵高等農林学校所蔵雑誌

●産業遺産に関する刊行物

産業遺産に関する刊行物は、個人の方からの寄贈です。 現在新たな世界遺産に「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」を政府推薦案件としたことで、産業遺産というものがクローズアップされてきたのではないでしょうか。実際、近代化遺産については、1990年に文化庁による調査が開始されたています。今回寄贈いただいたのは「中部産業遺産研究会」に逐次刊行物なのですが、こちらは1971年に端を発して1993年に「中部産業遺産研究会」が設立されており、毎年シンポジウムを開催し、『産業遺産研究』を毎年1冊刊行する等の活動をしてみえるようです。考えてみれば、この中部地域はものづくりにが大いに発展してきた地域であり、紡織機を始めとした機械、治水関係の遺構等が多く残されており、その研究対象も多い地域です。今回の世界遺産登録に東海地方のものは選定されませんでしたが、その産業遺産は多岐にわたっていることが「産業考古学シリーズ5 ものづくり産業遺産探訪」(中部産業遺産研究会刊)をみるとよくわかります。こういったものは、大変貴重なものであっても、その価値がまだ広く知らしめられていないのではないでしょうか? 産業遺産関係図書目録