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昨年9月我が家に一通の簡易書留が送られてきました。 それは岐阜県岐阜土木事務所からのもので、 平成13年4月1日施行の土砂災害防止法(土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律)に基づき、岐阜県が平成20~23年度にかけて岐阜市内の土砂災害発生危険区域の調査を行い、その調査結果についてのものでした。 曰く「あなたの所有する土地が土砂災害特別警戒区域(通称:レッドゾーン)に該当すると想定されますので、説明会にご出席下さい」ということでした。 岐阜市内にて、何ヶ所か説明会が開催され私の住む校下でも3回の説明会が開催され、私は自分の住む団地の説明会に参加してきました。 その時の説明会は、土砂災害防止法についてと地域の災害の恐れのある場所についての概要といったもので、参加者の多くの方が、よくわからなかったと仰られる一方で、過去の経験等から、行政の不備を突く声も多く上がりました。 私が思いましたのは、自分が選択して住んでいる場所がこのような指定を受けたことは、事実として受け止め、今後どうしていったらよいのかを考えていかなくてはいけないのではないだろうか、過去の行政について文句を並べたり、過度の行政サービスを期待するのも今の情勢では到底無理があるように考え、行政でしてもらうことと、自分たちですることをきちんと考える必要があるということでした。

その後、私の住む団地では、その大半が土石流のレッドゾーンやイエローゾーンであったこともあり、団地の中でDIG(災害図上訓練)を岐阜市の都市防災部都市防災政策課の方の協力を得て実施しました。 その2回目に、参加して来ました。 参加者は、当該年度の役員の方がほとんどでした。団地が出来て50余年経ちますが、その最初から住んでいる方から、最近越して見えた方まで色々で、それを4つのグループに分けて進めました。
手順としては、


災害マップ 問題と改善の書き出し

こうして作成した地図より、出て来た問題点・その改善点を書き出しました。
これは、どのグループでも同様の意見でした。

行政に行って欲しいこととしては、地域の特性として、団地の上が山からの谷の出口になっており、農業調整池があるのですが、ずい分と土砂が堆積しているので、浚渫して欲しいということと、そこから流れ出る川の河道について、流下がスムーズに行くようにしてほしいということ(これについては、昨年からの要請だったので、農業調整池の浚渫は行われるとうことでした)。
又 行政無線が団地の入口に一ヶ所しかなく、地域全体に周知されるものとしては機能を為していないので、設置場所を増やす等して全体に周知させることができるようにしてもらいたい等の意見がでました。
私達、そこに住む住人としては、


団地と言う特性でしょうか、血縁は勿論、地縁も非常に希薄な地域なので、まず地縁を密なものにしていく必要もあるのでしょう。 わずかな人数の方が集まって、話し合っても出される問題は共有できるものばかりでした。 東日本大震災以降の流れとして、もう一度自分の住んでいる地域を足元から見て、相互扶助ができる関係を団地の中で築いていく必要があるのかと、痛感しました。
最後に岐阜県における土砂災害の危険個所について、説明会でいただいたパンフレットより転載させていただきます。