TOP>飛山濃水

 

ここでは、ちょっと岐阜の町を離れてみたいと思います。 私事ですが、先日の休みを利用しまして人生初めての沖縄に行ってまいりました。 大勢の方が、既に沖縄は観光で行かれたことかと思います。 今回私も観光で行ったのですが、 沖縄観光といえば、那覇市の首里城・国際通り、北部へ行って美ら海水族館・南部ではひめ百合の塔や平和祈念館など、多くの見どころがあります。

佐司川桶川 オオアカギその中で、今回私は、沖縄市観光協会が昨年から始めた 「那覇まちま~い」というボランティアガイドの方が安い料金でテーマを持った町めぐりができるというもののうち、「首里 城下町物語~湧水を訪ねて~」「世界遺産玉陵(たまうどぅん)と金城町・パワースポット巡り」などを、事前に参加した同行者の案内で巡ってきました。 岐阜は水には事欠かない町で、湧水といっても珍しくはないのですが、沖縄のイメージで言えば、湧水がある?と不思議に思いました。説明によれば、那覇市は高台にある首里の部分と海に近い那覇の部分に分かれ、高台の首里は元々サンゴ礁が隆起して形成された琉球石灰岩の上に位置するため、水が豊富なところであったそうです。 実際に巡ってみると、多くの井戸(沖縄ではカーといいます)が残っており、また同時にその辺りには、斎場(うたき)という地元の方がお参りをする場所が多く残っています。 琉球王朝は、尚氏が国王であった王朝で、今でも尚氏の自宅があり、その敷地内もそういった場所を自由に見ることができます。しかし一族で多くの歴史遺産を維持するのは難しく、玉陵は、尚氏の墓所なのですが、国に寄贈されたため整備され世界遺産にも登録されています。又その墓所への納骨までの手順は沖縄独特のもので、何年か墓所の中で放置した後、洗骨し改めて、骨壺にいれ墓所の安置所に納骨するということで、骨壺も厨子のような立派なものが現在でも売られています。 観光の名所を見ていくのも一つの形で、それはまず手始めとしてはいいのですが、今沖縄では、この「まちま~い」というコアなまち巡りの事業が進められています。 行かれる時には、利用されれば、又違った楽しみ方・より深い理解が得られるものと思います。(説明に正確性の欠ける部分があるかと思いますが、ご容赦願います。)

明和津波大岩

今回もう一つ 石垣島まで足を延ばしてきました。行く前のイメージは「青い海とサンゴ礁の南のリゾート」というイメージであったのですが、観光タクシーのドライバーの方の説明などで、「1771年の八重山地震で明和の大津波が起こり全島の1/3の方が亡くなってみえること・その際には石垣島の低地を太平洋から東シナ海まで波が突き抜けたこと(その時に打ち上げられた大きな岩が残っています)、何度も他の島より強制移住があったけれど、マラリアによりその度に全村民が犠牲なって1950年代までなかなか定着しなかったことなど」を聞くと、突き抜ける青空とサンゴ礁の海・緑深い山やそこに咲く南国の花も違って見えてきます。八重山には、そのような歴史や民俗について出版している南山舎があり、そこの「やいま文庫」というものが、なかなか面白そうです。

平久保崎

川平湾


日常でどこかへ旅をすることは多いと思います。その時にちょっとそこの歴史をひもといてみてから出かける、あるいは那覇であるようなガイドツアーを探してみる。 それは、その旅をより深いものにするのではないかと実感しました。 岐阜市も昨年度は「おんぱく」と言うイベントを開催し、知らなかった岐阜を色々と紹介していました。理解が深まれば、よりその場所が好きになります。 どうぞ そんな旅をしてみはいかがでしょうか?