過日(H23.9.19) 初めて長良川河口堰 の見学に行ってきました。 この仕事に携わるようになって、まだ行っていない というのもどうかと一念発起!! 長良川の右岸をひたすら車を走らせること1時間半ほどで、到着しました。いつもは写真とか、近鉄に乗ったときに見るだけの河口堰がど~んとそびえ立っていました。
なんと 河口堰の真ん中には、片道一車線ほどの車両が通行できる道があるではないですか。考えてみたら、保守点検のために、水資源公団の車両が通るのは当たり前のことで、無いはずはないのですが、今まで遠景しかみていなかったため、恥ずかしくも、かなり驚きだったのです。早速、片道800メートルあるというこの真ん中の道を歩いてみることにしました。最初にあるのは、魚道です。 こちら側の魚道は、「呼び水式魚道」と「ロック式魚道」です。「呼び水式魚道」では少なくとも上から見て魚影は観察できませんでした。(時期の問題もあるのでしょうか?)堰はしまっており、その上をオーバーフローした川の水が流れていました。多分満潮の時刻が近かったせいで、下流からの潮の遡上と拮抗していたのか、ゴミなどがちっとも流れず、そこにずっと留まっていました。川の水は下るものとばかり思っていたので、なるほどこれが塩水の遡上なのかな?と思った次第です。川の水は、正直言ってきれいとは言い難い水でした。前日長良川の上流で見た清流のなれの果てがこれなのか?上流から都市部を貫流してきているので、汚れてくるのも いたしかたがないのかもしれませんが、清流に棲むと言われる魚たちは、この水の環境を越さないといけないのか と思うと、その魚たちの生命力を願うしかありませんでした。
河口堰の右岸までたどりつくとそこには “せせらぎ魚道”と“人工河川(右岸広場)”があります。左岸の魚道と比べて自然な感じのせいか、鵜・ゴイサギ・シラサギなどが 魚をねらっているのか、10羽ほどいました。 そこに自然があったことにちょっとばかりホッとしました。この魚道の横は川を行き来する舟の通り道(閘門)になっていて、舟は手前で待っているとまず河口側のゲートが全開して、舟はその中、丁度堰の下辺りで一旦停止 すると又河口側のゲートが閉じられ、今度は川側のゲートが上がるのか と思いきやこれはグッと水面下に下がって行き、そこを舟が通りという仕組みになっていました。この一連の操作を見ていて、川側のゲートには緑色の何かが付着してるだけだったのですが、河口側のゲート面には フジツボ? と思われるようなものが付着していて、やはり塩水が来ているのかなと思いました。そう考えると、この一連の操作は極力塩水を上流に上げない為の操作だなと納得がいきました。