TOP >センター資料TOPICS>「岐阜城山上石垣案内」



今年に入り、岐阜県では、岐阜市で織田信長が井之口を岐阜と命名して450年を記念する「市信長公450プロジェクト」が始まるのを始め、養老町では「養老改元1300年祭」 郡上市では「白山開山1300年祭」と、歴史にまつわる記念行事が目白押しです。
その中で、クラウドファンディングで出版された、二冊の本を紹介したいと思います。



1.「岐阜城山上石垣案内」岐阜城山上石垣復元整備推進協議会 発行
 金華山の上に建つ岐阜城は、昭和31年に観光資源として建てられたものです。
あのような山の上に、どのようなお城があったのか?それを俯瞰する「稲葉城址の図」が後ろの方に載っています。この図を見ただけで、なかなか立派なお城があったことが理解できます。
 個々のものは馬の背登山道と山頂部で、その場所と実際に見ることができるかどうか等が説明されています。見開きの「天空橋」と名付けられた石垣は、当時の威容が偲ばれる立派なもので見入ってしまいます。
山の上に石垣を積んで城を造るという事で、どこから石を調達して、どう運んだのかが気になるところですが、その答えは、馬の背の「不入穴」(はいらずのあな)にあるようです。
ここは見ることはできませんが、人工的に岩を削り取った後の巨大な穴があるということです。考えてみれば金華山はチャート層でできた岩の山なので、石の調達も近場でできたのでしょう。
 今は歴史に埋もれるように金華山のシダに覆われた岩は、ともすれば人工のものかわからないもののありますが、それも丁寧に解説されています。大きめの本ではありますが、片手に持って金華山に登りたくなる本です。
 本協議会のfacebookのページでは、活動がわかるようになっていて、これも興味深いものです。金華山は照葉樹林の山として、江戸時代からその自然が守られてきており、それ故に廃城となったあとの石垣は自然の中に埋もれていったのかもしれませんが、自然と共存する形で復元されたら、素晴らしい事だと思います。今後の活動が楽しみになりました。

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