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岐阜地域研究会について

 岐阜県に多くの活断層があることはよく知られています.活断層はひとたび地震を引き起こすと直下型地震となるため,周辺地域に激烈な揺れをもたらし,甚大な被害を及ぼす可能性があります.政府の地震調査研究推進本部では,主要活断層の長期評価(地震規模・発生確率の予測)と強震動予測を実施しています.その精度向上を目的として,文部科学省委託事業「屏風山・恵那山断層帯及び猿投山断層帯(恵那山-猿投山北断層帯)における重点的な調査観測」というプロジェクトが開始されました(令和2~4年度).
 活断層調査によって得られる様々なデータやそれに基づく地震規模・発生確率の予測結果は,大きな不確定性を持っており,その信頼度にも大きな開きがあります.想定地震のシナリオについても,断層のどの区間で活動するか,あるいは,隣接する区間が連動するか否かによって大きく異なってきます.強震動予測によって得られる震度分布や地方自治体の被害予測もまた大きな不確定性を持っており,むしろ想定通りにはならないことがほとんどです.
 こうした地震ハザード情報を,利用者の皆さんに正しく理解し有効に活用していただくためには,情報内容を分かり易くすることに加えて,情報発信のあり方についても工夫が必要となります.そこで上記プロジェクトにサブテーマ5「不確定性を有する地震予測情報に関する情報発信のあり方に関する調査研究」が設定されました.その活動の一環として,岐阜地域研究会では,地域社会との双方向の取り組みとして,断層周辺の自治体,防災研究会組織,地域住民の皆さんとの対話を通じて,多様な観点から地震ハザード情報の理解・活用・発信の方向性を探ることを目的としています.

関連資料

プロジェクトの概要