岐阜大学教育学部美術教育講座

Curricurum

カリキュラム

岐阜大学教育学部美術教育講座のカリキュラムは、小学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状(美術)および高等学校教諭一種免許状(美術)を取得することができるようになっています。

絵画・彫塑・デザイン・工芸の実習や美術史・美術理論の講義を網羅した教科内容から、図工・美術の教材開発や指導方法を学ぶ教科教育まで、広く美術について学びます。

絵画

基礎絵画Ⅰ・Ⅱ(1年次)

絵画Ⅰ(2年次)

絵画Ⅱ・Ⅲ(3年次)

美術制作演習絵画(4年次)

描写力と構成力の育成に重点をおいて指導しています。

1年次、2年次では主に油彩を中心に描き、専攻に分かれる3年次からは各自のテーマで50号以上の大作を制作し、表現力を身につけます。

講評会では、お互いの作品について議論を深め、プレゼンテーションの力も養います。

県展や市展で入賞する学生もいます。

彫塑

基礎彫塑Ⅰ・Ⅱ(1年次)

彫塑Ⅰ(2年次)

彫塑Ⅱ・Ⅲ(3年次)

美術制作演習彫塑(4年次)

粘土、石膏、テラコッタ、木、軟石などを材料とした制作に取り組みます。

素材の感触やつくることの楽しさを味わい、試行錯誤しながらより良い形を求めて作り続ける感覚を養います。

自分をモデルとした頭像や裸婦モデルの70センチ全身像、動物や抽象をモチーフにした作品などを作ります。

卒業制作では半年から一年かけて2メートル近い大作にも挑戦します。

デザイン

基礎デザインⅠ・Ⅱ(1年次)

視覚デザインⅠ(2年次)

視覚デザインⅡ・Ⅲ(3年次)

美術制作演習デザイン(4年次)

情報をビジュアルに伝える視覚伝達デザインの基礎と応用を学びます。

手作りによるデザイン制作の温かさや楽しさを知り、情報機器を用いる高度なグラフィックデザインの技法を学びます。

文字や写真、ピクトグラム、地図、絵本、ポスターなど、さまざまな目的をもった表現の実習を通して、現代社会におけるデザインの役割を検討していきます。

これらの経験を通して、身の回りにあふれる造形やデザイン製品に対する感覚を研きます。

工芸

基礎工芸Ⅰ・Ⅱ(1年次)

工芸Ⅰ(2年次)

工芸Ⅱ・Ⅲ(3年次)

美術制作演習工芸(4年次)

古代から人間は、木、土、石、骨などの自然素材を利用して生活に役立つ道具を作り、同時に感性を豊かにする造形をそれらに付加しました。

古代文明の時代には、陶磁、金属、ガラス、漆などのより進歩した技術が工芸、つまり各種素材の造形を大きく発展させます。

この授業では、木、粘土、金属、陶芸、染色、プラスチックなど、いろいろな材料がもっている特徴を理解し、制作技法と造形表現の基礎を学習します。

美術史・美術理論

西洋美術史・日本美術史(2年次)

芸術論・芸術論研究(3年次)

芸術家と芸術作品の意味、意義、重要性を学ぶことを目的としています。

「西洋美術史」と「日本美術史」の講義を通して、美術の流れ、作品同士のつながりを理解し、「芸術論」と「芸術研究」で、芸術家の思想とその社会的背景を考察します。

その成果を学校での鑑賞教育へとつなげていきます。

美術科教育法

美術科教育法Ⅰ・Ⅱ(2年次)

美術科教育法Ⅲ・Ⅳ(3年次)

美術教育論演習(4年次)

学校の図工や美術の授業で何を学ぶのか、どのようにしたら楽しく活動できるかを研究します。

講義では、絵画・彫塑・デザイン・工芸及び工作・鑑賞・造形遊び・映像メディア表現等の各分野について、教材づくりや実践の分析に取り組んでいます。

幼稚園・保育園・小学校・中学校・高等学校・美術館・公民館をはじめとした美術教育の現場と連携をとり、子どもについての理解を深め、実践的な力量のある図工や美術の教師を育てています。

ACTプラン

教職トライアル(1年次)

教職リサーチ(2年次)

介護等体験(2年次)

教職プラクティス(3年次)

教職インターン(4年次)

教職実践演習(4年次)

岐阜大学教育学部の特色でもある「ACTプラン」は、教育現場での体験実習を重視した段階的なカリキュラム構成となっています。

4年次後期には模擬授業による最終的な総括を行う「教職実践演習」を位置付けています。

1〜3年次は、実技制作の成果を確認するため、在学生が合同で作品を学内外に公開展示する「在学生作品展」(年間2回開催)に出品します。

4年次生は、毎年5月下旬に「卒業論文発表会」を実施、2月下旬に「卒業制作展」を岐阜県美術館で開催しています。

大学院修士課程教育学研究科では、教育課程を履修して制作と教育実践研究を深めながら修士論文を提出し、その審査を経て、修士(教育学)の学位および専修免許が取得できます。

また、本講座は、兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)芸術系連合教育講座に参加しています。

修士課程終了後、または教職を続けながら、さらに進学して博士(学校教育学)の学位を取得し、研究職を目指すことも可能です。