研究Research

感覚器の系統発生学的変遷

プロサポシンとその受容体の発現様式

腸管の形態形成

 哺乳類は体長の数倍から数十倍も長い腸管を持ち、この腸管は発生期に屈曲形成などのダイナミックな形態変化を経て、狭い腹腔内に収納されます。哺乳類の腸管屈曲は十二指腸空腸曲のような種間で共通する屈曲に加え、重複結腸(ウマ)・円盤結腸(ウシ)・円錐結腸(ブタ)のような各動物種に特異的な屈曲も存在します。
 腸管屈曲形成機序には背側腸間膜などの腸管外部から作用する力による屈曲形成と腸管内部の非対称的な形態変化によって起こる屈曲形成が存在すると考えられます。私たちはこれらの腸管内外から発生する屈曲形成力の相互作用が腸管形態形成を完成させると考え、マウスの十二指腸空腸曲及び上行結腸に着目し、研究を行っています。