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よくある質問

アレルギーセンター構成各科から集めたよくある質問を掲載しています。

Q.『卵やピーナッツなどのアレルギーになりやすい食品』は、妊娠中や授乳中に食べるのを避けた方が良いですか?(2023.03.28; 2026.09.19 updated)
A.妊娠中は特定の食品を避ける事はせずに、バランスの良い食事を心がけてください。
妊娠中や授乳中に母親が特定の食品を避けることによって食物アレルギーを避けることができるのではないかと考えられて研究が進められました。しかし、様々な研究の結果から、アレルギー疾患の発症を予防する効果はないと考えられています。極端な食事制限は胎児や乳児の発育にも悪い影響を与えるかもしれません。バランスの良い食事をすることをお勧めします。(小児科 川本典生)
Q.親やきょうだいにアレルギーの人がいると、アレルギーになりやすいのでしょうか?(2023.03.28; 2026.09.19 updated)
A.一定の影響はありますが、必ずアレルギーになるというわけではありません。
アレルギーには一定の遺伝的要素が関係しますが複数の遺伝的要因に加えて環境要因も複雑に絡み合って発症すると考えられます。食物アレルギーの家族歴があると食物アレルギーになりやすいという報告やアトピー性皮膚炎の家族歴があるとアトピー性皮膚炎になりやすいというような報告、気管支喘息の家族歴があると気管支喘息になりやすいという報告などがあります。ただしいずれも、必ずアレルギーになるというわけではありません。(小児科 川本典生)
Q.母乳栄養だと気管支喘息やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどになりにくいのでしょうか?(2023.03.28; 2026.09.19 updated)
A.母乳栄養には様々なメリットがありますが、母乳栄養だとアレルギーになりにくいとまではいえません。
母乳栄養と気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどとの関係を調べた様々な研究があります。予防効果があったとする研究やなかったとする研究など様々です。これらをまとめて関係があったかなかったかを調べるメタ解析の結果からも、結論ははっきりとはしていません。また、混合栄養児が母乳を増やす事でアレルギーが予防できるという証拠もはっきりしません。母乳栄養のみに過度にこだわる必要はないと考えられます。(小児科 川本典生)
Q.保湿をすると食物アレルギーを予防することができるのでしょうか?(2023.03.28; 2026.09.19 updated)
A.保湿のみで食物アレルギーを予防することは難しいことがわかってきています。
保湿がアトピー性皮膚炎を予防できるかについてのたくさんの検討の中で、食物アレルギー(感作)を予防できるかについても多くの検討がされています。これらをまとめて関係があったかなかったかを調べるメタ解析の結果からも予防効果はないという結果が出ています。保湿は湿疹が出来にくくするような力はありますが、できた湿疹を治すような力は弱いと考えられます。(小児科 川本典生)
Q.上の子が食物アレルギーなのですが、食物アレルギーを予防する方法はありますか?(2023.03.28; 2026.09.19 updated)
A.確実に予防できる方法があるわけではありませんが、湿疹を早く治療し離乳食を早めに食べると良いようです。
アトピー性皮膚炎の適切な治療の開始が遅れると食物アレルギーが増えることが知られています。また、アトピー性皮膚炎のある人に湿疹の治療をしっかりしながら少量の卵を生後6か月から開始すると1歳の時の鶏卵アレルギーが減ったという研究があります。さらに、生後1〜3か月に人工乳を最低10mlは飲むことで牛乳アレルギが予防できたという報告もあります。何れも湿疹の治療をしっかりすることは基本になるようです。(小児科 川本典生)
Q.口の中がよく荒れます。歯科金属アレルギーでしょうか?(2022.08.10; 2026.05.18 updated)
A.指輪やネックレスなどの金属で皮膚が荒れやすい場合は、歯科金属アレルギーの可能性が高いと考えます。(歯科口腔外科 飯田 一規)
Q.歯科金属を白いかぶせ物や詰め物に変える場合、費用は大丈夫でしょうか?(2022.08.10; 2026.05.18 updated)
A.歯科金属アレルギーの診断がされた場合、多くのケースで健康保険が適応されます。治療をする歯科の先生ともよく相談して治療を進めていきましょう。(歯科口腔外科 飯田 一規)
Q.子どもが食物アレルギーと言われました。制限なく食べられるようになるために、何かできることはありますか?(2021.03.23; 2026.09.19 updated)
A.子どもの食物アレルギーは成人に比べ自然によくなる可能性の高い病気ですので、主治医の先生と相談のうえ、自然軽快を待つのも一つの方法です。病状によりますが、量を制限すれば原因となる食品を安全に食べられることがあり、そのような場合は症状が出現しない程度の量を自宅で積極的に摂取していくことが、アレルギーが改善していく可能性を高めます。主治医の先生とよく話し合って、安全に摂取できる量を設定し自宅で無理せず摂取を続けられると良いと考えます。また、アトピー性皮膚炎のあるお子さんであれば、アトピー性皮膚炎をしっかりコントロールすると検査値が下がってくるという事もよく経験されます。(小児科 川本典生)
Q.食物アレルギーは治りますか?(2021.03.23; 2026.09.19 updated)
A.患者さんの年齢、原因食物により、改善がどの程度期待できるかは大きく異なります。年齢が小さいほど改善しやすく、また鶏卵・小麦・牛乳・大豆は比較的改善しやすいですが、一方ピーナッツや甲殻類に関しては中々改善しないという傾向があります。(小児科 川本典生)
Q.食物アレルギーの症状について教えてください。(2021.03.23; 2026.09.19 updated)
A.食物アレルギーでは、全身に様々な症状が起こります。じんましん・皮膚が赤くなる等の皮膚症状、目や口などの粘膜が腫れる等の粘膜症状、咳・息をするときにヒューヒューなどの音がする・喉が締め付けられる感じがする等の呼吸器症状、嘔吐・下痢などの消化器症状、不機嫌になる・元気がなくなる等の神経症状、血圧が下がる等の循環器症状があります。複数の臓器にわたる症状が急激に出現する場合をアナフィラキシーといい、速やかに治療をしないと生命にかかわることがあり、注意が必要です。(小児科 川本典生)
Q.魚にアレルギー症状があるようですが、その魚は血液検査が出来ないと言われました。アレルギーを証明する方法はありますか?(2021.03.23; 2026.09.19 updated)
A.魚を食べて蕁麻疹などが出た場合には、魚のアレルギーである可能性もあります。食物アレルギーの診断のために、採血で特異的IgE検査を実施することがありますが、全ての魚を検査できるわけではありません。疑わしい食品の採血での検査が難しい場合にも、プリックテストでアレルギーの検査が出来る場合があります。必要に応じてアレルギーについての専門的な医療機関にご相談下さい。小児の食物アレルギーについては当院の小児科(受診の仕方へのリンク)において、プリックテストを含む検査をおこなっております。尚、魚を食べて蕁麻疹が出たとしても、例えばヒスタミン中毒など他の原因で症状が出ている可能性もありますので、正確な診断が必要です。魚はビタミンDの供給源として大変重要です。食べる事のできるものとできないものを正確に確認することは栄養面でもとても大切です。(小児科 川本典生)
Q.アレルギー性結膜炎の治療について教えて下さい。(2021.03.19; 2026.05.16 updated)
A.まずは副作用の少ない抗アレルギー点眼薬を使用します。抗アレルギー点眼薬だけでは効果が十分でない場合は、経過をみながら点眼薬の種類変更やステロイド点眼薬の併用を行います。(眼科 宇土一成, 坂井 翔太)
Q.アレルギー性結膜炎の予防について教えて下さい。(2021.03.19; 2026.05.16 updated)
A.メガネやマスクの使用が薦められています。コンタクトレンズを使用している方は、花粉飛散時期には可能な限りコンタクトレンズをつけるのを止め、メガネに切り替えることで眼の表面につく花粉を回避することができます。また、空気清浄機の使用も推奨されています。(眼科 宇土一成, 坂井 翔太)
Q.最近蕁麻疹が連日続いています。原因について教えてください。(2021.03.19; 2026.05.16 updated)
A.蕁麻疹とは、数十分から数時間持続する痒みを伴う膨疹を特徴とします。発症してから6週間以内のものを急性蕁麻疹、6週間を越えたものを慢性蕁麻疹と呼びます。食物、薬剤、物理的刺激、発汗刺激、運動、疲労などが背景として関与するといわれていますが、慢性蕁麻疹の多くは特定の原因を同定することが困難です。治療としては原因や悪化因子が判明しているものは除去・回避を行うこと、抗ヒスタミン薬を中心とした内服治療を行います。最近は原因不明の難治性慢性蕁麻疹に対して生物学的製剤の注射(抗IgE抗体:ゾレアⓇ)の治療も行っております。(皮膚科 川村美保, 丹羽宏文)
Q.アトピー性皮膚炎に対する新しい治療薬について教えてください。(2021.03.19; 2026.05.16 updated)
A.アトピー性皮膚炎に対する治療薬の研究開発が進み、実際に使用できる薬が増えてきています。新しい薬としては、生物学的製剤の皮下注射薬とJAK阻害剤の内服薬があります。それぞれ、今までの治療法で、十分な効果が得られないアトピー性皮膚炎の方にお使いいただけます。使用開始に当たっては、受診いただきましたら、適正使用ガイドラインに準じて、いままでの治療法や重症度などをみて、適応と判断した場合に、使用を検討いたします。いずれも高額な治療になりますが、高額療養費制度により、医療費の自己負担額を抑えることが可能な場合もあります。ご希望の方は、まずは、かかりつけの皮膚科医へご相談ください。(皮膚科 丹羽宏文)
Q.学校の体育でマラソンをした後に瞼が腫れて、全身に蕁麻疹が出ました。かかりつけの医師には食物依存性運動誘発アナフィラキシーではないかと言われました。これはどういった疾患でしょうか?(2021.03.19; 2026.05.16 updated)
A.食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、特定の食品を摂取後、数時間以内に運動をすることで発症する食物アレルギーの一種で、発症時期のピークは学童期です。原因となる食品は小麦が多く、ほかにエビやカニ、果物などがあります。また、特定の解熱鎮痛剤の内服、入浴やストレスによって症状が出やすくなることが知られています。問診やアレルギー検査からこの疾患を疑った場合、原因と疑われる食物を摂取した上で運動(トレッドミルで15分程度走るなど)を行い、実際に症状が誘発されるか確認する負荷試験を行うことがありますが、この検査は重篤なアレルギー症状を引き起こすリスクを伴うため、原則入院の上慎重に行う必要があります。(皮膚科 赤川舞)
Q.妊娠中のアレルギー性鼻炎の治療について教えてください。(2021.03.17; 2026.05.15 updated)
A.特に妊娠初期は催奇形のリスクがあり薬物治療はおすすめできません。基本的な抗原の回避(掃除、マスク、メガネ)は必須です。温熱療法(蒸しタオルを当てる、蒸気 スチーム)が有用です。鼻噴霧ステロイド薬・ケミカルメディエーター抑制剤や漢方薬などは比較的安全とされている薬もあるので担当医にご相談ください。舌下免疫療法は妊娠中は開始できませんが、妊娠前から計画的に開始することは可能です。重症の方は妊娠前に計画的に行うことも有用です。当科にご相談ください。(耳鼻咽喉科 西堀丈純, 寺澤耕祐)
Q.気管支ぜん息の治療がうまくいっていない場合、他に気をつける疾患はありますか?(2021.03.17; 2026.05.15 updated)
A.耳鼻咽喉科としては、アレルギー性鼻炎や好酸球性副鼻腔炎の合併に気をつける必要があると考えます。これら鼻疾患を治療することでぜん息のコントロールも良くなることが報告されています。鼻症状(鼻漏、後鼻漏、鼻閉、嗅覚障害)などがある場合は、主治医と相談の上、耳鼻咽喉科を受診しましょう。(耳鼻咽喉科 西堀丈純, 寺澤耕祐)
Q.市販の鼻炎用点鼻薬を使用して初めのうちはよく効いていましたが、最近は効果がなくなり逆に鼻閉がひどくなっています。良い対処法は?(2021.03.17; 2026.05.15 updated)
A.市販の鼻炎用の点鼻薬の中には血管収縮剤が含まれているものがあり、これを連日頻回に使用すると鼻粘膜が非可逆性に腫れてしまう場合があります。これを薬剤性鼻炎と呼びます。ひどい場合は手術をしないと治りません。市販の点鼻薬は極力使わないようにして耳鼻咽喉科に受診して鼻噴霧用局所ステロイド薬や抗ロイコトルエン薬を中心とした治療管理をしてもらうことが効果的です。(耳鼻咽喉科 西堀丈純, 寺澤耕祐)
Q.鼻茸切除手術を受けたが再発しました。良い治療方法はありますか?(2021.03.17; 2026.05.15 updated)
A.好酸球性副鼻腔炎の可能性があります。これは厚生労働省の指定難病であり、厳重な治療管理が大切です。再発しやすい患者さんは手術治療を施行後、術後に鼻うがいや薬物治療をしっかり行うことが大切です。当科では鼻内内視鏡下副鼻腔手術(ESS)を行い、術後治療の管理を地域連携しながら行なっています。また、術後再発の重症例に対しては生物学的製剤による治療を行うことができます。(耳鼻咽喉科 西堀丈純, 寺澤耕祐)
Q.フルーツを食べると唇やのどがイガイガと痒くなります。アレルギーでしょうか?(2021.03.17; 2026.05.15 updated)
A.口腔アレルギー症候群(OAS)の可能性があります。その中で花粉症から誘発されるものは、花粉―食物アレルギー症候群(PFAS)と呼ばれています。りんご・もも・大豆(豆乳)は、ハンノキ・シラカンバの花粉が、メロン・スイカ・キウイなどはオオアワガエリ・カモガヤ・ブタクサなどの花粉が、トマトではスギ・ヒノキ花粉が関係しているという報告があります。当科では血液検査(特異的IgE抗体検査)で調べることができます。(耳鼻咽喉科 西堀丈純, 寺澤耕祐)
Q.アレルギー性鼻炎の治療を行なっている子供ですが眠気が強くて学業に支障をきたしています。良い方法はないでしょうか?(2021.03.17; 2026.05.15 updated)
A.アレルギー性鼻炎に用いられる抗ヒスタミン薬は、眠気の出やすいものがあります。眠気の少ないタイプのものに変更することが有効です。しかし、眠気の少ないタイプのものは効果が弱い場合があるため他の眠気のない作用機序の薬を組み合わせるのが良いでしょう。眠気の起こることのない治療は以下のものです。舌下免疫療法は5歳から使用できます。重症季節性アレルギーに適応のある抗IgE抗体薬は12歳から適応があります。また、重症の場合は15歳くらいから手術治療の検討ができます。受験を控えているお子さんなどは計画的に手術をすることも有効です。当科にご相談ください。(耳鼻咽喉科 西堀丈純, 寺澤耕祐)
Q.吸入は難しくないですか? 継続することができるかどうか不安です。(2021.03.17; 2026.05.15 updated)
A.喘息の吸入薬には長期管理薬(吸入ステロイド薬+長時間作用型の気管支拡張薬)と発作治療薬(短時間作用型の気管支拡張薬)があり、重要なのは長期管理薬を正確に実施・継続することにより発作が起こらない状態を維持することです。長期管理薬の吸入頻度は1日1~2回・決まった時間に吸入し、吸入方法の相性によって定量噴霧吸入器(霧状に出る)またはドライパウダー吸入器を選択します。内服薬と異なり、吸入薬は吸入方法が誤っていると効果が大幅に落ちてしまうため、定期的に医療機関や薬局でチェックしてもらうことができます。(柳瀬恒明)
Q.気管支ぜん息は一度なると一生治りませんか?(2021.03.17; 2026.05.15 updated)
A.とくに成人発症の気管支ぜん息は完全に治癒することは難しいですが、吸入ステロイド等の適切な治療方法によって臨床的寛解(12カ月以上にわたり症状や発作の増悪がなく、呼吸機能が安定・正常化し、日常生活に支障がない状態)が得られる患者さんも増えています。治療をやめても症状が出ない「無治療寛解」も目指せます。(柳瀬 恒明)
Q.通常の薬物療法で効果がない重症のアレルギー性鼻炎に対して行う治療について教えてください。(2021.02.26; 2026.05.15 updated)
A.鼻閉症状の強い場合は、鼻腔形態を広げる手術(鼻中隔矯正術や粘膜下下鼻甲介骨切除術)が有効です。鼻漏やくしゃみが多い場合は、後鼻神経切断術が有効です。 2019年から、重症季節性アレルギー性鼻炎(スギ花粉症)に対しては、抗IgE抗体薬が使えるようになりました。高価な薬ですが治療効果は高いです(保険適応あり)。使用できるのは耳鼻咽喉科医など条件が限られていますので当科にご相談ください。(耳鼻咽喉科 西堀丈純, 寺澤耕祐)

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