生 理 学 自 主 学 習


第13回

血液・体液

体液のpH調節(緩衝作用)





 酸塩基平衡に関しては、3回くらいかけて勉強すると良いでしょう。

 一回目は、以下のところです。
 全部終わらなくても良いので、調べものをしながらじっくりやって下さい。

  • p.689-(旧版、p.627-)の酸-塩基恒常性(51(50)章)



【ポイント】
(1)なぜpHを狭い範囲で調節する必要があるのか、考えてみよう。

   ※アシドーシスでどうして生命の危機にさらされるか考える。


(2)解離定数について

  • p.691(p.629)を読んで、解離定数がどんなものか、よく理解すること。
  • 本来、血液のpH調節のためには、pKa = 6.8 のリン酸が適していて、pKa = 6.1 の炭酸はあまり重要ではにと書かれていることの意味はわかる?
  • なのに、生体はどうして炭酸を利用するのだろうか?
    (不利な点を補う特徴を一緒に考えてみよう)



(3)タンパク質の持つ緩衝作用はどのような機序か?




(4)酸-塩基平衡を脅かす要因について考えてみよう。

  • pHを変化させるような要因をいくつ挙げられますか?

    ※一定に制御されている水素イオン濃度ですが、実は常に生成し、消費されています。
     ある瞬間に存在する量(40 nmol/l;pH7.4 の時の濃度)の100万倍以上の生成と
     消費が毎日繰り返されていることに注意して下さい!



(5)pHの調節は緩衝系と排泄系によって行われています。 きちんと説明できるね?



(6)呼吸性要因によるpHの変動とそれに対する応答

  • 図51-3&4 から、呼吸性アシドーシスとはどのようのものか、それに対する生体の応答はどのようなものか、充分理解できているか確認して。
  • テキストによっては、代償性呼吸性アシドーシスって書かれているけど、どんなこと?



(7)代謝性要因によるpHの変動とそれに対する応答

  • 図51-5 から、代謝性アシドーシスとはどのようのものか、それに対する生体の応答はどのようなものか、充分理解できているか確認して下さい。




(8)図51-6をひとつひとつ丁寧にながめて総括して下さい。






「はじめに」
に書いておきましたが、テキストは文永堂の「獣医生理学」を前提にしています。項目に沿ってグループ(あるいは個人)で学習をしたまとめや解決できない疑問点を、みんなで討論できる掲示板を作成してもらいました。

もう少し、整備して最終的な形にしたいと思っています。とりあえず、仮オープンということで始めます。

完全にオープンにすると、単純な疑問点を討議しづらくなると思うので、掲示板はセミクローズドな運用をしようと思っています。希望する個人・グループは是非メールで連絡を下さい。パスワードを返送します。メールは、yshimizu@cc.gifu-u.ac.jpまで。

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