生 理 学 自 主 学 習


第11回

血液・体液

体液量と浸透圧の調節





体液の量と組成の調節を理解しましょう。

中心になるのは、以下のところです。

  • p.433(旧版、p.394)のバゾプレッシンのところ
  • p.459(旧版、p.417)の鉱質コルチコイド
  • p.475(旧版、p.433)のカルシウムとリンの代謝




【ポイント】
(1)浸透圧を保つための仕組み(浸透圧が上がった場合を考える)

   図32-14
     「血液のモル浸透圧濃度↑」
        ↓
     「浸透圧受容器」
        ↓
     「バゾプレッシン↑」

   ※この記載については、因果関係が非常にわかりやすいと思うが、
    浸透圧受容器(センサー)はどんなものか読みとること。
    

  • 浸透圧が上がった場合の生体応答は、上記のような機構
    (水のロスを少なくする=これ以上ひどくしない機構)
     だけでなく、もっと積極的な機構が存在する。 どんなものを考える?



(2)水中毒について考えてみよう

  • 食道や胃にある水受容器の意義は?
     (ADHに対するフィードバックを考える)



(3)尿崩症に関して

  • テキストに記載の分類と、多飲多尿の因果関係を整理すること




(4)細胞外液量を保つための仕組み(減少した場合を考える)

テキスト(例えば図32-14)は、血液量と浸透圧の変動が一緒に考えられている。確かに一次脱水(水のロス)を考えれば、図のように血液量の低下と浸透圧の上昇を一緒に考えて良い。しかし、二次脱水の場合(電解質のロス)は浸透圧はむしろ低下するから、このようなパターン化は望ましくない。
ここでは、(1)と分離して考える。
  • センサーは?(どうやってECF↓をキャッチする?)
          (センサーの位置はどうしてそこなの?)
  • Naの調節と水分の調節の相互関係を理解せよ。



(5)細胞外液量を保つための仕組み(増加した場合を考える)

  • センサーは?(どうやってECF↑をキャッチする?)
          (センサーの位置はどうしてそこなの?)



(6)イオン組成を一定に保つ仕組み

※ナトリウムやカリウムは、浸透圧や体液量の調節を参考にすること。
 ここでは、特にカルシウムについて学ぶ。
  • カルシウムの重要性は?
  • センサーは?
  • ビタミンDはホルモンとどうして呼ばないんだろう?
    (ステロイドホルモンは、同じようにコレステロールから合成されるのに・・)





「はじめに」
に書いておきましたが、テキストは文永堂の「獣医生理学」を前提にしています。項目に沿ってグループ(あるいは個人)で学習をしたまとめや解決できない疑問点を、みんなで討論できる掲示板を作成してもらいました。

もう少し、整備して最終的な形にしたいと思っています。とりあえず、仮オープンということで始めます。

完全にオープンにすると、単純な疑問点を討議しづらくなると思うので、掲示板はセミクローズドな運用をしようと思っています。希望する個人・グループは是非メールで連絡を下さい。パスワードを返送します。メールは、yshimizu@cc.gifu-u.ac.jpまで。

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