血圧の調節は、血管を収縮させたり弛緩させたりすることよって行われています。
また、運動したときに筋肉にたくさんの血液を送ったり、食べた後に胃や腸に多くの血液が回るようにしたりできるのは、血管が適切に収縮・弛緩するからです。
一方で脳の血流は、血圧が変動しようとも、出血で血液量が減ろうとも、一定にしておかなくてはいけませんし、活発に活動しているところにはたくさんの血液を送ってやる必要があります。
このようなことができるのは、神経が血管を作っている平滑筋に縮め、延びよと命令を下しているからです。
私たちの興味は、血管の収縮具合をコントロールしている神経の役割を明らかにすることです。