岐阜大学 工学部 電気電子・情報工学科

情報コース 鎌部・路研究室

研究内容


磁気記録のための符号に関する研究

磁気記録装置(主にハードディスク)は,記録密度を上げるために,熱アシスト,ビットパターン媒体など様々な方式が研究されています. これらの方式は,これまでの磁気記録にはなかった特性を持っているため,これらの特徴に合わせた信号処理方式を研究しています.


不揮発性メモリのための符号に関する研究

コンピュータの二次記録装置として,NAND型フラッシュメモリなどの,不揮発性半導体メモリが使用されるようになってきている. これらのメモリは,書き換え回数が有限であるなど,独自の特性を持っている. これらのメモリを,高密度に集積し,高速に動作させ,メモリの寿命が長くなるような信号処理方式の研究を行っている.


マルチユーザー符号

マルチユーザ符号とは,ユーザの識別と雑音への耐性を同時に実現する符号である.携帯電話や無線LANなどでは,複数のユーザが同一の通信路を用いる. このとき,受信側では受信情報に付加された情報から,各ユーザの送信情報を識別する. ただし,ユーザを識別するための情報は一般的に雑音への耐性がない. そこで,マルチユーザ符号を用いることで,ユーザ識別と雑音耐性を同時に実現する. 本研究室では,ユーザ識別の性能向上および雑音に対する耐性向上を目指し, 新たなマルチユーザ符号の構成法に関する研究を行っている.


IoTネットワークのための符号理論

大量のユーザ(センサデバイス)の中、ごく一部のユーザが短いメッセージを中央局に送信する大規模センサネットワークのための共通符号の構成も研究している