◆15世紀なかごろ、節用集は生まれました。先行した『下学集』(意義分類の用語集)や『聚分韻略』(韻で分類した漢字字典)などを参考にしたそうです。 |
◆節用集祖本は現存しませんが、本文の最初(イ部・天地門)の語が「伊勢」であるものが古い形態を伝えているそうです。 |
◆「伊勢本」では、天地門のはじめに旧国名がありました。これを一括して付録にまわしたら、イ部・天地門が「印度」で始まることになりました。「印度本」の誕生です。 |
◆慶長(1596〜1614)ごろ、定家仮名遣いによりヰヱオ部を立て、「印度」をヰ部に移動して「乾」が冒頭語になった木版本が登場します。あとがきに「易林誌」とあるので「易林本」と呼ばれています。 | |
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