臨床獣医学系
獣医内科学分野

Laboratory of Veterinary Internal Medicine

 Department of Veterinary Medicine, Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University

岐阜大学応用生物科学部 獣医学講座

スタッフ
教 授 北川 均
助教授 大場 恵典
助 手 前田 貞俊
所属学生
博士課程 2 年 高須 正規
博士課程 1 年 西飯 直仁
学部 6 年 清水 悌二
学部 6 年 宮部 誠子
学部 6 年 村井 裕美
学部 6 年 武田 枝理
学部 5 年 有澤 恵美子
学部 5 年 木嶋 泰子
学部 5 年 野竹 裕之
学部 5 年 戸谷 哲也
学部 4 年 土肥 浄子
学部 4 年 安田 合可
学部 4 年 井口 智詞
活動
1. 教育について

近年、動物を取り巻く環境の変化から動物の疾患は多様化する傾向にあり、獣医療に携わる獣医師に対して高度でかつ専門的な知識・技術が要求されています。このような観点から、臨床の現場で直面すると思われる様々な問題に対して科学的かつ論理的に解決法を見い出すことができ、卒業後即戦力となる獣医師を育成することが臨床獣医学教育の使命であると考えています。私たちは、実際の症例に対する診断・治療というプロセスを体系的に学べる機会を教育プログラムに豊富に組み込み、大学病院に来院する臨床例を通した実践的な臨床教育を行っています。

2. 研究について

A. 犬と猫の肥満:動物病院に肥満の犬や猫がたくさん来院します。肥満の原因はたくさんありますが、やはり多いのは単純性肥満です。動物病院に来院する飼い主と肥満の動物にご協力して頂いて、血液を分析することにより。肉食動物の肥満というのはどのような現象なのかを検討しています。最近発見されたアディポサイトカインであるレプチン、アディポネクチン、グレリンなどを検討しています。さらに肥満を遺伝子レベルで解析することを試みています。

B. 犬フィラリア症:予防が行き渡り、フィラリア症の犬はかなり減ってきましたが、岐阜ではまだたくさんの患者さんが来院します。私たちの研究室は内科ですが、首の静脈から、肺の血管にいるフィラリアを取り出す手術を考えました。この手術は実際に病院で実施しています。虫を取り出すことにより、症状が改善されますが、この変化を通じてフィラリア症というのはどのような病気であるのかを研究しています。

C. 牛の遺伝病と発育不良;岐阜県はすばらしい肉をつくり出す和牛の産地です。和牛はよりよい肉質を求めて改良が行われていますが、この過程でいくつかの遺伝病がみつかっています。また、大きくならない牛が生まれて来て、農家が困っています。地元密着型の研究として、黒毛和牛の遺伝病と発育不良について検討しています。尿を用いた遺伝病のスクリーニングテスト、遺伝病の原因となる異常遺伝子検索、遺伝病の広がりを DNA を用いて検索する DNA 疫学調査、発育不良の原因をホルモンから検討することなどが現在のテーマです。

D. 犬と猫のアレルギー疾患:人同様に、動物においてもアトピー性皮膚炎や気管支喘息などのアレルギー性疾患が増加している傾向にありますが、有効性の高い治療法は確立されていません。私たちはアレルギー発症に関する分子病態の解析を通して、アレルギー性疾患に対する新規診断法および治療法の開発を目指しています。

3. 診療活動について
応用生物科学部付属動物病院では内科系診療を担当しています。診療は教官が中心となって行っていますが、臨床教育という観点から大学院生また学部生も参加しています。診療後には症例検討会を実施し、診療が適切に行われているかどうかを皆で検討しています。最近では病気も多様化し、内分泌疾患、腫瘍疾患、循環器疾患およびアレルギー性疾患などの難治性疾患が増加しています。患者さんから得た貴重なデータは、疫学的研究の材料として用いられるだけでなく、病態解明に向けての基礎研究にも活用されます。
最終更新日 平成 16 年 12 月 10 日
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